この記事を読んでいる人は、きっとしんどくて憂鬱で辛くて毎日思い悩んでいることと思います。私にも同じように辛い時期があったのでその気持ちが本当によく分かります。
「こうするのがいいよ!」と答えを教えることは出来ませんが、私の経験が少しでも悩んでいるあなたのお役に立てば嬉しいです。
私の実際の経験をシェアしたいと思います!
新卒保育士は辛い
私は新卒で保育園に就職したのですが、十数年の保育歴の中でこの新卒の時期が1番辛かったです。保育の仕事自体辞めようと思い保育園を退職しましたが、私は縁あってまた保育の世界に戻りました。
・保育以外の仕事が多すぎる
・やることなすこと全て時間がかかる
・何をしてもうまくいかない
・覚えることが多すぎる
・子どもが言うことを聞いてくれない
・先輩の視線が怖い
・味方がいない
・子どもを可愛いと思う余裕がない
・休みがない
・給料が安すぎる
辛さの原因を挙げればキリがなかったのですが、じゃあ「これが解決すれば辛くなくなるのか?」と言われるとそんな簡単な話でもなかったと思います。
どちらかと言うと、必死に頑張りすぎて我慢とストレスが蓄積していました。
とにかく「ここから逃げたい」そんな気持ちだった気がします。
「辞めたい」新卒保育士の皆さんへ
いきなりですが、新卒1年目で「辞めたい」と思っている保育士の皆さんには、ぜひ退職する勇気を持って欲しいと思っています。
「辞めたい」と一人で悩んでこの記事にたどり着いた人はもう十分苦しみ、限界まできているはずです。少し辛いことがあったくらいで「辞めたい」と思っているわけではないですよね。
無理に今の職場で頑張りすぎないでください!
保育を嫌いにならないで欲しい
今の職場を辞めたいと思っていも保育士を辞めたいと思っている人は少ないと思います。保育士は本当に大切でとてもやりがいのある仕事です。一つの職場で頑張れなかったくらいで「保育士はしんどい」「保育士なんて向いてない」と思って欲しくありません。
「保育士なんて2度としない」と思ってしまう前にあなたを大事に育ててくれる職場に移って欲しいと思います。
重く考えすぎないで欲しい
一生懸命就活をしてやっと採用された職場。周りの同期はみんな頑張って職場に馴染んで保育もうまくやってる。「自分だけ…」と落ち込みますよね。自分がものすごくダメな人間みたいに感じて。でも1つ目の職場でうまくいかなかったくらい本当は大したことではありません。渦中にいると重く考えすぎてしまいます。
アラサーになった今、新卒で辞めていようが5年目で辞めていようが人生に大きな差はありません。大丈夫です。
あなたはちゃんと頑張れる
自分は責任感がなく根性もなくて、どこに行ってもダメなんじゃないかと思っているかもしれません。でも絶対にそんなことはありません。あなたに合う職場であればあなただって辛いことや大変なことでもグッと歯を食いしばって頑張れます。自分はダメな人間だなんて思わないでください。
自分を責めなければならないような環境に長くいると心が疲れてしまいます。あなただけの責任ではありません。
新卒で入った職場が辛い理由
保育の仕事を10年以上していると本当に辛いことや胃が痛くなること、腹が立つこと頭を抱えるような悩みもたくさんありました。
それでも毎日毎日「辞めたい」とその事ばかり考えて苦しかったのは新卒で入った保育園だけでした。
多分こんなことが理由だと思います。
保育方針が合っていない
就職活動をする時、もちろん保育方針なども確認したと思います。でも実際に働いた経験もないのに保育方針を聞いたり読んだりしたところで自分と合うかどうかなんて分からなくて当然です。「のびのびした保育」「教育に力を入れています」「時に厳しく」文字通り受け取ると実際と違う場合があります。
就職することに必死だった
就活は人生の中でも特殊な期間です。採用されないと「自分は誰にも必要とされない価値のない人間なんだ」なんて感じてしまい、みんな必死です。選ぶことよりも選ばれることに必死になってしまい、どんな職場かちゃんと確認せずとにかく就職したいと思い今の職場に入った人も多いはずです。
就活中ってちょっと普通のメンタルじゃないですよね。採用されないと自分が無能で不必要な人間みたいに思えてきて…
無理をしている
本当はピアノが苦手なのに情操教育に力を入れている保育園の面接を受けてしまい「頑張ります!」と言ってしまったり、家から1時間もかかる職場を選んでしまい早番の時は5時前に起きなければならないなんていう人もいると思います。
自分の能力と環境に無理があるとその無理は徐々に蓄積していきます。
運が悪かった
1年目にペアを組んだ先生、同期、担当児、保護者など運が悪かったとしか言いようがない人間関係に見舞われることがあります。新卒の時にこういう人間関係の職場に当たってしまうと自分の努力だけでは越えられない時があります。
新卒1年目で保育士を辞める
新卒1年目で保育士を辞めるには具体的にどうすればいいのか、私の体験を元に少しお話ししたいと思います。
年度途中での退職
保育士の退職は年度末が常識とされています。年度末まで頑張れそうな人は年度末まで頑張る方が何かとスムーズで周りへの迷惑も最小限ですみます。しかし、年度途中で辞める保育士がたくさんいるのも事実です。
私は新卒の年度途中に耐えきれず辞めてしまいましたが、すぐに後任が決まり悲しいほどあっさりしたものでした。
毎日眠れずご飯も喉を通らないほど悩んでいた自分に「もっと早く決断すればよかったね」と言ってあげたいです。
退職理由
年度末で退職する場合は素直に「辛い」と言っても大丈夫です。引き止めにあったり何度か話し合いに呼ばれる可能性はありますが、次年度の募集にも影響があることなので園側もある程度粘ればあとは諦めて新しい人の採用を考えてくれます。
しかし、年度途中で辞めたい場合は「噓も方便」です。年度途中の退職は保護者からの信用や園の評判にも関わります。そのため「辛い」という理由で退職を認めてくれることはまずありません。「年度末までは」と必ず言われ、そこから年度末までさらに居心地が悪くなります。
どうしても年度途中で辞めたい場合は、どうしようもない理由を伝えるようにしましょう。
・家族の看病
・自分の病気
・心療内科の診断書
・引っ越し
・結婚
・お金の問題 など
退職後
退職後は少し身体と心を休めるのがおすすめです。とは言っても3年未満では退職金はまず出ませんし無職の自分に対する焦りも出てくると思います。ですので、次の仕事を探しと休息を並行して進めるのがオススメです。
私は仕事を辞めればすぐに体調やメンタルは回復すると思っていたのですが、実際に退職すると働いていた時よりも心身共にバランスを崩してしまいました。
・疲れているのに眠れない
・ずっと落ち着かない
・頭痛がひどい
・辞めてしまった自分を責め続ける
・無職の自分への焦り
こんな感じでとても苦しかったです。
進むことで克服できる
一度退職を経験すると「また次もうまくいかなかったらどうしよう」「新しい職場に馴染めなかったら…」「自分にできる仕事なんてあるんだろうか」と不安になります。でもじっとしていると、ずっと「辞めてしまった自分」「無職の自分」が重くのしかかります。
そんな時、私の場合は少しだけ行動を起こすことで焦りが解消されました。
とりあえず転職サイトに登録したのですが、求人を見ていても「条件はいいけど本当なのかな…」とか「人間関係ってどうなんだろう…」「そもそも採用してもらえるんだろうか」と不安がさらに膨らんでしまい何も行動を起こせませんでした。
自力では無理だと思い、転職サイトの担当者さんが相談するようになってから少しずつ前向きなれた気がします。
転職サイトの何が良かったのか
転職サイトの担当者の方に話を聞いて心底安心したのが⬇︎です。
1.年度途中に辞める保育士は腐る程いる
2.採用に影響することはほとんどない
3.人間関係の良い職場は存在する
4.面接時に見学をさせてもらえる
そして前職の話を聞いてもらい「それは辛かったですね」「それは普通ではないですよ」「環境を変えてうまくいっている人はたくさんいます」と言ってもらえたことも涙が出るほど嬉しかったです。
家族にも気を遣わせて心配させていたし、友達には「仕事決まった?」「仕事どう?」と言われるのが辛かったです。
頑張っている人を見るのもすごくしんどくて会える人も話せる人もいなかった当時の私には、転職サイトのスタッフさんは本当にありがたい存在でした。
この時お世話になったのは保育士人材バンクという保育専門の転職サイトです。
登録すれば電話をくれます。相談だけでも快く応じてくれますので、今一人で悩んでいる人は相談してみてください。
心配はいらない
転職サイトのスタッフさんに「見学だけでも行ってみませんか?」と勧めてもらった保育園に恐る恐る行ってみました。
園長先生の穏やかさや優しさ、他の先生の気さくさ色々なものに衝撃を受け前職の保育園との明らかな違いを感じました。「良かったら一緒に働きませんか」とありがたいお話をいただき改めて面接を受け採用してもらいました。退職から3ヶ月後のことです。
困ったことがあればオドオドしなくても助けを求められる雰囲気や、周りの先生が温かい目で見守ってくださっているのがしみじみ伝わってくる安心感。「新卒」として使いっ走りにされるのではなく「仲間」として受け入れてくれている感じがたまらなく居心地のいい職場でした。
職場に馴染めず何をやってもうまく出来なかったのは自分のせいだけでなく、変な緊張感と冷たさがある環境が原因になっている部分も多かったのだと思います。
もう十分悩んで自分を責めた人は無責任なんかではないし、保育士に向いていないなんてことも絶対にありません。評判のいい職場であったとしても合う合わないもあります。自分の能力不足や甘えだと思う必要はありません。
あなたを快く受け入れてくれ、大切に育ててくれる場所は必ずあります。転職の勇気が出ない人も話を聞いてもらうだけでも気が楽になります。
保育士人材バンクやしんぷる保育と言った転職サイトはとても親身になって相談に乗ってくれるので一度利用してみてください。
コメント