幼稚園教諭や保育士の皆さんは「仕事は何ですか?」と聞かれた場合どう答えますか。「幼稚園教諭」や「幼稚園の先生」、「保育士」や「保育園の先生」と答える人が多いでしょうか。
会話の中ではこれで問題ありませんが、公的な書類や申し込み書類などの「職業欄」にどう書けば良いか悩む人は意外と多いはずです。
そこで、この記事では幼稚園教諭や保育士が悩む保育職の正式な業種・職種・職業について解説します♪
正式名称
まずは正式名称からご紹介していきます。
保育士の正式名称
そのまま「保育士」です。保育士は国家資格であり、履歴書の資格欄などに書く場合は「保育士資格」と記載します。
保育士という名称になる前は「保母さん」「保父さん」と呼ばれていましたよね♪
幼稚園教諭の正式名称
こちらもそのまま「幼稚園教諭」です。ただし資格としては3種類あり履歴書の資格欄などに書く場合には以下の3種類を区別して記載します。
・幼稚園教諭一種免許状
・幼稚園教諭二種免許状
・幼稚園教諭専修免許状
働く上でこの3種が区別されることはほぼありませんが、保有資格として記載する時には区別が必要です。
「幼稚園教諭」「保育士」の業種
業種とは簡単に言うと勤めている施設の種類です。業種の分類に関しては総務省が日本標準産業分類というものを作っているので、それに基づき分類することができます。以下は日本標準産業分類に基づいて分類したものです。
参照(総務省:日本標準産業分類)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000286962.pdf
「幼稚園教諭」の業種
幼稚園で働く幼稚園教諭は「幼稚園」に属しているので、教育・学習支援業に分類されます。
「保育士」の業種
保育園で働く保育士は「保育所」に属しているので、医療・福祉業に分類されます。(福祉サービスと呼ばれることが多いです)
幼稚園は文部科学省の管轄下にある「教育」施設です。一方保育園は厚生労働省の管轄下にある「福祉」施設です。そのため同じ保育職でも業種が異なります。
※チェック式☑などで「教育業」が見当たらない場合は「その他」にしておけばOKです。
「幼稚園教諭」「保育士」の職業
職業とは「どうやってお金を稼いでいるか」ということですが、申請書類などの「職業」は「雇用形態が知りたい」という意図の場合が多いです。なので、本来の意味とは少し違っているかもしれません。 今回は書類に書くとしたら…という観点でお話しします。
職業の分類に関しては総務省が日本標準職業分類というものを作っているので、それに基づき分類することができます。以下は日本標準職業分類に基づいて分類したものです。
参照(総務省:日本標準職業分類)
https://www.shidaikyo.or.jp/apuji/book/pdf/syusyoku2017_002.pdf
「幼稚園教諭」の職業
幼稚園で働く幼稚園教諭は「幼稚園教員」が正式な職業ですが、書類などに記載する場合は「毎月お給料をもらって生活をしている」という事が分かればいいので「会社員」でも問題ありません。
公立の幼稚園で働く幼稚園教諭の場合「公務員」となります。
「保育士」の職業
保育園で働く保育士は「保育士」が正式な職業ですが、書類などに記載する場合は「毎月お給料をもらって生活をしている」という事が分かればいいので「会社員」でも問題ありません。
公立の保育園で働く保育士の場合「公務員」となります。
チェック方式で選ぶ場合、ぴったり当てはまるものがないと悩んでしまいますよね…
「幼稚園教諭」「保育士」の職種
同じ会社や同じスーパーで働いていても、仕事内容は人によって違いますよね。その仕事内容にあたるものが「職種」です。幼稚園や保育園ではそれほど多くの職種は存在しませんが具体的な例をご紹介します。
「幼稚園教諭」の職種
幼稚園で働く幼稚園教諭は大抵の場合、保育に携わっていると思います。その場合「幼稚園教諭」となります。加配担当などの場合「保育補助」でも問題ありません。もし園長をしているなら「幼稚園園長」となります。
「保育士」の職種
保育園で働く保育士も大抵の場合、保育に携わっていると思います。その場合「保育士」となります。幼稚園と同じく加配担当などの場合「保育補助」でも問題ありません。もし保育園の経営をしているなら「自営業」や「会社経営」となります。
具体的な自分の役割を書けばOKです♪
「幼稚園」「保育園」以外で働いている場合
幼稚園や保育園以外で保育をせずに働いている場合、「幼稚園教諭」や「保育士」ではありません。『幼稚園教諭免許(保育士資格)を持っている』というだけです。そのため、業種や職種の書き方が違ってきます。
例)
『整骨院の受付でたまに子供の託児も担当している正社員』は下記のようになります。
業種:健康・医療(整骨院)
職業:会社員(整骨院に社員として雇用されている)
職種:受付(実際の業務内容)
クレジットカードの申し込書などにある職業欄等は「安定したところで働いていて、決まった収入があるのか」「今後きちんと支払いが出来るのか」を確認するものです。
不用意に「その他」にチェックをいれてしまうと問い合わせが来ることもあるので、意味を理解して記入するようにしましょう。
「どういった施設で、どんな仕事をして、どうやってお金をもらっているか」が伝わるように意識するといいですよ♪
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