幼稚園の先生というと1人でたくさんの子どもを担当していますが、実際には1人で何人の子どもを保育するのでしょうか。また、幼稚園教諭の配置基準とはどのような内容なのでしょうか。
今回は、幼稚園における先生の配置基準や実情についてご紹介します。
幼稚園の配置基準「先生は何人?」
保育現場における保育者の人数は、国の配置基準により以下のように決められています。
ひとクラスの子供の人数
【幼稚園】
1学級の幼児数は、35人以下が原則
【保育園】
規定なし
ひとクラスの先生の人数
【幼稚園】
1学級あたり専任教諭1人
【保育園】
0歳児▶︎児童3人につき1人
1、2歳児▶︎児童6人につき1人
3歳児▶︎児童20人につき1人
4、5歳児▶︎児童30人につき1人
必要な職員の種類
【幼稚園】
・必置職員
園長・教諭・学校医・学校歯科医・学校薬剤師
・例外的に置かないことができる職員
教頭
・置くように努める職員
養護教諭・養護助教諭・事務職員
【保育園】
・必置職員
保育士・嘱託医
・例外的に置かないことができる職員
調理員
保育士は、保育する子どもの年齢により必要な人数が違います。
その一方、幼稚園ではひとクラスの子供の人数は35人以下で、先生の人数はひとクラスに最低1人が基準とされています。
幼稚園教諭の配置における実情
幼稚園教諭は1クラスに1人必要とされていますが、子どもの年齢や状態、幼稚園教諭の能力により複数担任となったり加配制度をとることもあります。しかし年少クラスや加配担当を除いた場合、幼稚園では1クラス1人の先生が基本となります。
そして、そのクラスにおける子どもの人数は、25人から30人の場合が多いでしょう。
幼稚園の年少クラス、担任は何人?
幼稚園は保育園のように何歳の子供何人につき、1人の保育者が必要というような規定がありません。ひとクラス35人以下で、ひとクラスにつき1担任が必要というだけです。なので設置基準で考えると年少であっても35人を1人で担当することができます。
しかし、年少の子供35人を1人で保育するのは不可能です。大体の幼稚園では年少に限っては複数担任のところがほとんどです。
法律的には1クラス35人までとされていますが、実際に1人で35人を担当するのは負担が多き過ぎます。そのため、30人を超える場合は複数担任にするかクラス数を増やす場合が多いようです。
そんな職場は要注意です。1年目の職員に無理をさせる職場は、人間関係が悪かったり離職率が高い場合が多いからです。
1人担任に限界を感じたら
1人担任は慣れないうちは本当に毎日てんてこ舞いです。少しでもトラブルが起こると対応しきれずアタフタすることも多々あります。
そんな時は無理に頑張ろうとせず、早めに先輩や主任などに相談しましょう。
自分の力を過信したり頑張りすぎると自分が疲れてしまうだけでなく、子供の怪我につながったりクラスがいつまでも落ち着かない原因となります。
1人担任は気楽な部分もありますが、全てを1人でこなさないといけないプレッシャーもあります。上手に先輩や周りを頼ってくださいね。
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