働き出して間もないと「辞めたい」と思っていてもなかなか言い出せないものです。毎日「辞めたい」「いつ言おう」と悩みながら何ヶ月も憂鬱な気持ちで過ごしている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、私が実際に新卒3ヶ月目で退職した経験を元に退職までの流れを説明したいと思います。
新人保育士が退職を決意すべき時
新しい仕事や職場は誰でもストレスや不安が多く「辞めたい」と思うことがあるものです。少し辞めたいと思ったくらいで退職していたらどんな仕事も長続きしません。しかし、これからご紹介することで当てはまることがあれば、それは退職を決意するべき時です!
新人保育士で辞めたいと悩んでいる人は特に注意して判断してくださいね!
体調に影響が出ている
普通に考えて「ヤバイ」ですよね。
- 眠れない
- 食欲がない
- 胃が痛い
- 咳が止まらない
- 湿疹や蕁麻疹が出る
- 髪が抜ける
明確な原因がわかっているなら話は別ですが、原因のわからない体調不良が続く場合明らかにストレスが関係しています。「甘えじゃないか」と退職を決断できずにいる人は決して甘えではなく限界でなので自覚すべきです。
今までの人生でちょっとの悩みや疲れでそんな症状が出たことがありますか?なければ…身体に影響が出るほどの相当なストレスを受けているということですよね。
精神が不安定
子どもに接する保育士の精神は安定しているべきです。常に暗い顔をしていたり、ヒステリックだったり、テンションの高い日と低い日の差が激しかったりするのは子どもの発育にも良い影響を与えません。
- わけもなく涙が溢れる
- 笑えない
- ぼーっとしてしまう
- 常に自信がなくおどおどしている
- 頭が働かない
精神に影響が出るのは人間関係が関わっていることが多いです。批判的な目で見られていたり、行動を監視されているような環境では精神が参ってしまいます。
職場でのストレスが精神に現れ出し悪化するとうつ病などへ発展しかねません。子どもの安全を守る意味でも一旦保育から離れ休養をとる必要があります。
いじめを受けている
悩む必要はありません。すぐに退職しましょう。これらは全ていじめです。
- 無視される
- 仕事を教えてもらえない
- 否定ばかりされる
- 「こんなこともできないの?」などきつい言葉を掛けられる
- 仕事を押し付けられる
- 仕事をさせてもらえない
「自分が悪い」「自分にも原因がある」と思い決断できない場合は子どもに対して掛けて良いことばかどうかで判断してみてください。
子どもに掛けるべきではない言葉は保育士に対しても決して使うべきではありません。「そんなこともできないの?」なんて子供が言われていたら心が痛みますよね。あなたの心だって痛んで当然です。
新人保育士が退職を決断したら
新人保育が退職を決断したら、その後はいかにスムーズに退職の日を迎えるかに全力を注ぎましょう。
1.退職理由を考える
新人保育士が退職する場合退職理由はとても重要です。保育士に限らず人材の採用には多くの費用と時間がかかっています。その為採用して数ヶ月で「辞めさせてください」「はい、わかりました」とはいかないのが普通です。
- 健康面の理由(診断書など客観的な証拠を提出)
- 結婚による引越しや家族の都合で実家に戻るなど物理的な理由
こういった引き止めにあいにくい理由を伝えるべきです。
「保育士に向いていない」「辛い」というような理由だと、「1年目はそんなもの」「今年度は頑張って」と言われてしまいます。
2.退職希望時期を考える
希望通りになるとは限りませんが、事前に退職希望時期は考えておくべきです。私の保育士仲間は「後任が決まらない」「もう少し待って」と1年近く退職を延ばされた人がいます。
騙し騙しであっても年度末まで続けてもらい、あわよくばそのまま退職を有耶無耶にしてしまおうという施設もあります。
「今月で」というのは確かに急すぎるので2、3ヶ月は余裕を持って伝えるのが良いですよ。
3.伝える順番を考える
同期やペアの先生と仲が良い場合、退職について相談していると決断した時も報告したくなると思います。しかし決断を伝えるのは順番をしっかり考えてください。退職すると伝えた瞬間、今まで仲間だと思っていた同僚が掌を返す場合もあります。報告するより先に噂になってしまう場合もあります。
まずは園長先生に伝えるのが常識です。園長先生と2人きりになれるチャンスってなかなかないので難しいんですけどね…
園長先生に伝えたら、園長先生から「誰にどう伝えるか」言われると思います。
- 主任にも報告しなさい
- ペアの先生には私から伝えます
- 保護者や園児には〜まで言わないように
- 後任が決まるまで他言無用です
この言いつけは必ず守るようにしましょう。
退職までの流れ
1.決断
上記でご紹介したような「退職すべき」状況にあれば、自分を責めず退職を決断しましょう。転職経験があっても気にせず採用してくれるとこはいくらでもあります。
不安であれば保育専門の転職サイトに相談しながら退職→転職まで進めると心強いですよ。
2.報告
報告の順番には気をつけて、同僚やペアの先生に気軽に言ってしまわぬように注意しましょう。実際の引き継ぎは指示があってからですが、任されている仕事や担当している係があれば分かりやすくまとめておきましょう。
私は園長先生に口外しないように言われていましたが大体の先生は知っていました。でも直接退職のことについて話をしてくる先生はおらず無視されている感じがすごく悲しい反面、辞める決断は間違っていなかったと思いました。
3.引き継ぎ
ペアの先生や後任が決まれば引き継ぎをします。新人保育士であればそれほど大きな仕事や係を任されていることはないと思いますが、なるべく相手に分かりやすく負担にならないように引き継ぎしましょう。
意地悪な保育士だと引き継ぎをしようとしても無視されたり聞いてくれないこともあります。その場合に備えて書類にしておくのがオススメです。
4.最終出勤日
最終出勤日にすることは以下です。
①職場の人へ挨拶
早番や遅番で退勤時に挨拶できない場合もあります。タイミングを見つけて勤務中に挨拶をしておくようにします。退勤時に会えれば改めて挨拶しましょう。
小分けになったお菓子を用意して退勤時に園長先生へ挨拶するときに渡しましょう。大抵の場合、職員に配ってくれます。
②保護者へ園児へ挨拶
保護者や園児への挨拶は園によってはさせてもらえないことがあります。退職の広報がされているなら挨拶をしても構いませんが、退職の広報がされていないなら残念ながら静かに去るほかありません。
私が退職するときは当日に玄関の掲示板に「〇〇組の〇〇先生が●月●日で退職されます」と貼られていました。私はそのことを知らず早迎えの保護者に「先生辞めるの!?」と言われ驚きました…
③ロッカーの中や私物を整理する
担任を持っているとクラスに意外と私物は多いものです。きちんと回収して帰りましょう。忘れ物をすると「取りに来て」という地獄を味わうことになります。
④借りていた物を返す
文房具などはもちろん、園によって退職時に返却しなければならないものが決まっています。事前にきちんと確認しておきましょう。
辞めてから職場にまた行かないといけないなんて絶対嫌ですよね…
⑤必要な書類を提出する&もらう
退職届や社会保険の手続きなど必要な書類を提出します。また働き始めるときに預けていた物などがあれば返却してもらいましょう。
手続き漏れがあると損をすることもあります。職場が積極的に動いてくれず手続きに自信がない場合は転職サイトの担当者に聞くと丁寧に教えてもらえます。特にしんぷる保育は登録しておけば無料で親身になって教えてくれるサイトです。
退職する自分を責めるのはやめる
働き出してすぐの退職は自分を責めがちです。しかし本来新人というのは周りがサポートしフォローすべき存在です。
慣れない環境、初めての仕事で不安な人に対し優しくフォローできない人に囲まれて働き続けることが偉いことでしょうか。
もちろん辛くてもいじめられても頑張り続ける人もいます。でもどうせ頑張るなら、一緒に成長を喜んでくれて頑張りを評価してくれる職場の方が良いに決まっています!
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