保育士・幼稚園教諭にかかわらず、退職金は働いた年数や退職理由によって貰える額が違ってきます。退職を検討している人は辞めるタイミングによって金額が大きく変わってくる事もあるので事前にしっかり確認するようにしましょう。
また、1、2年という短期間の勤務であってももらえるのか解説していきたいと思います。
年度末で辞めるのか、年度途中に辞めるのかによって数十万の違いが出る事もあるのでしっかり確認してくださいね!
退職金とは?
退職金とは会社や施設が独自の規定に従い、従業員の退職時に支払うお金の事です。金額や支払い対象は会社や施設が独自で決定しているため一律のものではありません。
※公立で働く地方公務員の保育士や幼稚園教諭は、退職金に関する規定は一律です。
保育士・幼稚園教諭の退職金
保育園・幼稚園における退職金も一般企業と同じで園により規定が違うので、貰える金額や計算方法は各園の規定に従って決定されます。
各園の規定については、就職した時に労働規定や就業規則が書かれたものを貰っているはずです。そこに「退職金」の項目があり、退職金の支給を受けるにあたり必要な勤務期間や、金額の算出方法が書かれておりそこを見れば正確な金額が計算できます。
とは言っても、働き始めた時に退職金のことをきちんと確認している人はあまりいませんよね…
働いている保育園・幼稚園の規定が分からない場合
書類の紛失などにより規定が分からない時は園の経理や人事担当の人に聞けば教えてもらえます。園側には聞きづらい場合は同僚に聞いてみるのも一つの手です。
聞ける人がいない場合は、これからご紹介する一般的な規定を参考にしてくださいね♪
①給付対象
公立の場合
フルタイム勤務であれば非正規雇用であっても6ヶ月以上の勤務で支給されます
私立の場合
「正規雇用の場合のみ」がほとんどです。非正規(パート・アルバイト・派遣など)はどれだけ長く働いていても退職金は支給されない事が多いです。
②勤務年数
公立の場合
正規雇用の場合1年以上の勤続で支給されます。
非正規雇用場合半年以上の勤務で支給されます。
私立の場合
勤務年数によって支給額が変わることが一般的ですが、最低勤務年数が設定されていることがほとんどです。最低勤務年数は「3年以上」の場合が多いようです。
③計算方法
公立の場合
公立の保育園幼稚園で働いている場合は地方公務員となるため、退職金の計算方法は以下の一律です。
基本額(退職日給料月額×退職別理由・勤続年数別支給額)
調整額=調整月額のうち額が多いものから60月分の額を合計した額
私立の場合
園によって独自の計算方法が定められています。一般的には退職前6ヶ月程度の平均給与に勤務年数、退職理由を考慮して計算されます。
16(万)×10(年)×0.5(自己都合)=80万
退職金に関しては公立の方が圧倒的に待遇が良いです!なんとなく公立はハードルが高い気がしますが、保育士人材バンクなどの転職サイトでも求人が扱われているので気軽に見てみてくださいね♪
保育士・幼稚園教諭の退職金落とし穴
保育士・幼稚園教諭の入社は大抵4月です。そして、退職は年度末の3月です。
例えば、1年目、2年目、3年目と3年働いたとします。
本人的には「3年働いたから退職金がもらえる!」と思っていても、4月入社で3月中旬退職だと3年働いたことにはなりません。そのため、退職金の支給が受けられない場合があります。また勤務年数を計算する時も同じです。
ただし、出勤は3月中旬までだったとしてもその後有休消化で3月末まで在籍の場合は「勤務期間」に含まれます。
「年度」単位ではなく、「1年」が勤務年数になりますので注意が必要です。
保育士・幼稚園の退職金も一般企業と同じように独自の規定があり、それに従い支給されます。そのため、自分の正確な退職金を知りたければ勤めている園の規定を調べるところから始めましょう。
退職時期が数か月違うだけで、数十万円の差が出る事もあります。その辺りも含めて、計画的に退職時期を決められるといいですね。
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