保育士の仕事はただでさえ毎日忙しく日々の保育と業務をこなすだけで精一杯です。そこに使えない新人保育士が加わるストレスは相当なものです。
そこでこの記事では使えない新人保育士をなんとか育てて少しでも早く戦力にするための10の言葉をご紹介します。
突き放したり意地悪したくなる気持ちをぐっと抑えて「育てる」と、結果的に自分が楽になりますよ!
「使えない新人保育士」あるある
現役保育士の皆さんに「この新人使えない」と思ったエピソードを聞いてみたところ、共感できるものがたくさんでした!
指示待ち
- 入って3ヶ月以上経つのに指示がないと教室の端でじっと立っている
- 「何をすればいいですか?」くらいは聞いてほしい
- 言われたことしかしない
- 保育士なんだから言われなくても子どもの事は見ててくれ…
緊張や話しかけにくい気持ちは分かるんですが、それでも指示待ちは困りますよね。
ホウレンソウがない
- 頼んだことが出来たのか出来てないのかさえ分からない
- 保護者に伝えるべきことを引き継がずに早番で帰っていく
- 子どもの怪我などペアで共有しておくべきことを言わない
- 「あれどうなってる?」と聞いて初めて「〇〇が分からなくて出来なくて…」というパターンが多くてうんざりする
保育士は忙しいので話しかけるタイミングが難しいのは分かるんですが、情報の共有は大切ですよね。保護者に聞かれて答えられないことがあると信用にも関わってしまいます。
やることが雑
- 製作の準備を頼むと保護者に見せられないくらい雑
- 画用紙を型紙に沿って切るだけなのにガタガタ…
- 連絡ノートの字が汚くて同じ保育士として恥ずかしい
- 子どものロッカーから服を出すときにグシャグシャにするのやめて欲しい
- なんというか、動きもやることも雑で行儀が悪い。品がない
子どものお手本となる行動をして欲しいですよね。保護者からどう思われるかも意識して欲しいところです。
すぐに体調を崩す
- いつも眠そう
- 「大丈夫です」と言いながら体調悪そうな感じで保育するのやめて欲しい
- 体調不良での当日欠勤が多い
- お腹が痛いとかめまいがするとかで遅刻することが多い
- 子どもの病気を貪欲にもらいすぎ
新人の頃は免疫があまりないことに加えてストレスや疲労もあるのである程度の体調不良は仕方ないのかもしれませんね。でも「眠そう」はちょっと…
周りが見えていない
- 保護者がお迎えに来ているの全然気づかない
- 子どもが危ないことをしていても気づかない
- 目の前の子どもとマンツーマンで遊ぶのやめて欲しい
- 何かを頼むとそれだけに集中して全く子どもの様子を見ていない
- 給食は自分が食べることに集中
悪気はないのかもしれないですが、フォローする側は疲れますよね…
自覚が足りない
- 長い爪と休みの日の派手なネイルを落とし忘れるの注意し疲れた
- 言葉遣いが汚い
- 子どもをすぐにあだ名で呼ぶのは見ていて不快
- しゃがむ時に足を開いてヤンキー座りするのを何度注意してもやめない
- 食べ方が汚すぎる
- 酒臭くなるまで飲むな
保育者としての自覚が足りない保育実習気分の新人保育は確かに多い気がします。
最低限のことが出来ない
- 仕事ができないのは仕方ないとして挨拶くらいはできるでしょ…
- 子どもの名前を全然覚えない
- 勤務時間ギリギリに来てタイムカードを押してからエプロンつけるの腹たつ、5分前には来ようよ
- 「お先に失礼します」もなく帰っていくの見てもう無理だと思った
- 給食を残しまくる。子どもの手前困る
もう保育士どうこうの話ではないですね。
すぐ泣く
- 注意するとすぐ泣く
- 保護者に何か言われると泣いて黙るのおかしいでしょ
- 保育途中にトイレに消えて泣くのダメじゃね?
- 泣かずに喋れないのか…
- 子どもの前でダラダラ涙流しながら保育されても子どもも保護者も困るだろ
新人いじめしてるみたいに見えるの辛い…子どもや保護者の前で泣くのはご法度ですよね…
「使えない新人保育士」を育てる10の言葉
初めは優しく丁寧に教えていても何度も何度も同じことを指導しているとだんだん言い方がきつくなったり、困っていると分かっていても見て見ぬふりをしてしまい関係が悪化してしまうことありますよね。
この言葉をかける事で信頼関係が早く築けて、新人保育士の緊張からくるミスや「動けない」「話しかけられない」ということが格段に減りますよ!
1.「大丈夫?」
言いたくないですよね〜。笑
大丈夫じゃなきゃ「自分から言ってこい!」と言いたいところですが、そこはぐっと我慢して声をかけましょう。この声掛けを続けていれば必ず慕われるようになります。
2.「それでいいよ♪」
とにかく不安で自信がないのが新人保育士。保護者への「お帰りなさい」さえ自信がなく大きな声で言えないものです。小さな声であっても言えたなら「それでいいよ♪」と言ってあげるとだんだん自信を持って行動できるようになります。
この「自信のなさ」をこじらせてしまうとどんどん動きが悪くなりこちらのイライラも増していきます。どうでもいいような小さなこともどんどん肯定の言葉をかけていきましょう!
3.「お疲れ様!」
「同じ給料で倍働いてるこっちの方が労って欲しいわ!」という気持ちはぐっとこらえて…頑張りを労いましょう。機嫌の悪い子どもの対応、話が長い保護者の相手、面倒な保育士に捕まった後、保育案の提出など、労われることで頑張ってよかった、また頑張ろうと思えるのが人間です。
「自分の方が大変」「自分の方が頑張っている」という気持ちからこの言葉をかけたくない先輩保育士は多いです。しかし、新人保育士と同じ土俵に立つのは賢くありません。
4.「やったね♪」
気持ちの共感です。
- 懐いていなかった子どもが手を繋いでくれた
- 保護者に褒められた
- 園長に褒められた
- 練習していたピアノが上手く弾けた
- 希望していた日に有給が許可された
嫉妬で意地悪をしたくなるような場面で「やったね♪」と共感することは何より信頼関係を築く近道です。「この人は味方だ」と思ってもらえれば注意などもしやすくなります。
5.「聞いていい?」
新人保育士がおかしなことをしていると「ねぇ、これどうして?」と責めるような言い方をしてしまいがちですが、呆れる気持ちをぐっと堪えて「ちょっと聞いていい?」と質問形式で話しかけましょう。
表情や言い方によっては新人保育士が凍りついてしまうほど怖いフレーズになってしまうので使い方には注意が必要です。笑
6.「どう思う?」
自分で考えて決めてしまった方が早いのは百も承知ですが、そこは育てる気持ちで「どう思う?」と意見を引き出してみましょう。そして出来れば新人保育士が出した意見の一部でもいいので採用してあげてください。自分も一緒にクラスを運営しているという当事者意識が芽生えますよ!
思うような回答が返ってこないことも覚悟して、見当違いな内容でもイライラしなようにしてくださいね。
7.「今日〜だったね!」
体験の共有です。
- 今日〇〇ちゃん面白かったね!
- あの設定保育成功だったね!
- 今日の園庭暑すぎだったね!
一緒に過ごしたからこそ分かり合える話や感情を共有することで仲間意識が深まります。ペアを組んでいる場合は特にこの体験の共有が多ければ多いほど良い関係が築けます。
8.「気にしない♪気にしない♪」
「ザマァみろ」と心で思っていたとしても、小さなミスや本人の責任ではないことは「気にしない♪」とフォローしてあげましょう。
もちろん気にすべきことはきちんと注意したり指導してくださいね!
9.「私もそうだったよ!」
新人保育士がこれ以上に安心する言葉はありません。できないことや上手くいかないことがあると「保育士に向いていないのでは…」と不安になるのが新人保育士です。そこでこの言葉を掛けてもらえると「みんなそうだったんだ」と思え、保育士を続ける自信になります。
自分が新人保育士だった頃を思い出してみると少しは優しい気持ちになれますよ。「私はもっと頑張っていた!」という感情はぐっと我慢でお願いします…
10.「困っていることない?」
困っているんです!新人保育は常に!
でも忙しそうな他の保育士を前に、質問したり相談するタイミングをつかめず困り事を抱えたまま過ごしているのです。定期的に「困っていることない?」と聞いてあげてくださいね。
私が新人保育士だった時のペアの先生がこの言葉を定期的にかけてくれていて、私はいつも聞きたいことをメモってこのタイミングで一気に質問していました♪
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