新人保育士がストレスを感じる大きな理由のひとつが人間関係ですが、その中でも怖い先輩やキツイ同僚がいる場合は特にしんどいですよね。
「保育士は性格が悪い」と言うことを耳にすることもありますがそれには理由があるのでしょうか?
先輩との関係が良好かどうかは毎日の楽しさに直結するので、ぜひいい関係を築いて楽しく保育をしてくださいね♪
先輩保育士が怖い、きつい理由
保育士になりたての時や新しい職場に行くと「怖いなぁ」と思う保育士や「性格キツイな…」と感じる先輩に出会うことがありますよね。
保育士同士だけでなく、保護者や周りからも「保育士はキツイ」と言われることがありますが、どうしてそう思われてしまうのでしょうか?
世間のイメージがよすぎる
- 子供好き
- 優しい
- 可愛い
- 家庭的
保育士に対してこんなイメージを持っている人が多いのですが「子供好き」な人は多いとしても、その他は「保育士だから」といって他の職業の人との違いはそうないのが実情です。
そうは言っても、どうしても「子供好き=優しい」と思ってしまうんですよね。保育士でさえ働き出すまではそう思っていたはずです。
イメージが良すぎる為に、少しキツイ一面や怖い顔を見ると必要以上に悪いイメージを持たれてしまいます。
本来の性格が出やすい
これは子育てでも同じですが、子どもと接っしていると素の自分が出やすくなります。
- 私ってこんなに大笑いするんだ
- 私ってこんなに短気だったんだ
- こんなに涙もろかったっけ…?
毎日子どもと向き合って喜怒哀楽の多い時間を過ごしていると感情に素直になる人が多いので、職員同士でも他の職場に比べると喜怒哀楽をストレートに表現しがちな傾向があります。
言葉がストレート
子どもには回りくどい言い方をせず、大切なことははっきり端的にいうのが保育士です。後輩へ注意する際もはっきり言いがちになります。
ストレートに物事を言うのは、忙しくて時間がないのも理由の一つですよね。
多忙で周りを気遣う余裕がない
保育士は勤務時間中に仕事が終わらず残業や持ち帰りをしている人がたくさんいます。そんな多忙な状態ではなかなか周りに気を使ったり、フォローをしたりする余裕が持てません。
仕事に余裕があるベテラン保育士だとただ怖いだけでなく、注意の中にも愛情が感じられることが多いですよね。
噂話が多い
女性が多い職場で、子供のこと、保護者のこと、職員のことなど噂のネタに困らない環境のためどうしても噂話が多くなります。
自分の意思とは関係なく噂話が自然と耳に入ってくる環境ではどうしても噂に影響を受けてしまったりするんですよね…
自分が偉いと勘違い
保護者や子ども達に「先生」「先生」と呼ばれ天狗になってしまう保育士が一定数います。またクラス担任をしているとほとんどのことを自分の思うように進めることが出来ます。本人に自覚がなくても知らず知らずのうちに自分が偉いと勘違いしてしまうことがあります。
ストレスや不満が溜まっている
これは保育士に限ったことではありませんが、仕事をしているとストレスがたまり周りにきつく当たってしまうことがあります。特に保育士は年にいくつもの行事があり、行事によっては準備に時間がかかり疲れもたまります。
やったらやっただけ残業手当やボーナスが出るならまだいいですが、保育職はサービス残業のことも多く不満も溜まりがちです。
後輩への妬み
保育士を続けていると年々責任が重くなり任される仕事も増えていきます。なのに給与は増えない。そうなると気軽に仕事をしているように見える後輩にイライラしてきます。
「こんなことも出来ないの?」と言う言葉の裏にはこう言うイライラも含まれていたりするんですよね…
先輩保育士が怖い時の対処法5選
先輩保育士が怖い理由がわかったところで、怖いものは怖いですよね。そんな先輩保育士だってあなたと同じ新人時代があり1人の人間です。あなたの態度次第では良い関係に変化する可能性も十分にあります。
1.先輩の大変さを想像する
自分のことにいっぱいいっぱいになりがちで「優しくしてくれない」「教えてくれない」「怖い」と思いがちですが、先輩だってさらに先輩から注意を受けたりうまくいかないことを乗り越えようと頑張っている時だってあります。
先輩はなんでも出来て当然のように見えてしまうけどそうでもないんですよ。
「これって大変じゃないですか?」「昨日残業して対応されたんですか?」「これはどうやって出来るようになったんですか?」と、先輩だから出来て当然と思っていたことに目を向けてみると怖い先輩であっても人間らしい一面を見せてくれるかもしれません。
2.感謝の言葉を忘れない
「すみません」と言う謝罪の言葉はたくさん言っていると思いますが「ありがとうございます」「助かります」と言う言葉も加えて言うようにしましょう。
「すみません」は大切な言葉ですが、そればかり言われていると自分がいつも怒っていて相手を怖がらせている存在のように感じてしまいます。
「怖い先輩」はもしかしたら後輩のビクビクした態度から生まれたものかもしれません。必要以上に先輩を怖がる必要はありませんよ。
3.褒める
先輩保育士が当たり前のようにしていることありますよね?
- 設定保育
- 手遊び
- 壁面
- 保護者対応
- 子どもへのちょっとした声掛け
先輩と比べて「私はどうして出来ないんだ」と落ち込みそうな時は落ち込むよりも「先輩ってすごいな」と思った気持ちを素直に伝えてみてください!幾つになっても褒められると嬉しいものです!
4.素直に話す
私も長年保育士をしていて新人さんが入ってくるたびに感じていたのは「思っていることは素直に話して欲しい」と言うことです。
- 今困っているんだろうな
- 1人で出来るのかな
- 出勤辛いんだろうな
- うまくいかなくて凹んでいるな
- 体調悪そうだな
こんなことを感じることがよくあるのですが、こちらが先回りして「どうしたの?」「出来る?」「何か困ってる?」と声を掛けるには限界があります。
「大人で給与も貰っているんだから」と言う気持ちも正直あります…
分からないことは分からない、体調が悪い時は主担当を変わって欲しいのか、早退したいのか、トイレにこもりたいのかはっきり言ってくれると助かります。
逆にいつも察して欲しそうにしていたりモジモジしているとイライラしてきつく当たってしまうことがあります。
5.気にしない
最終的にはこれです、「気にしない」。先輩保育士個人の性格であったり、個人的なストレスのはけ口が後輩に向いているだけの可能性もあります。
ちょっとした「ちくり」くらいであれば適当に対応して流してしまいましょう。
過剰に反応すると余計に意地悪をしてくる人もいます。無視していれば先輩も無駄なことはしなくなってくるかもしれませんよ。
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