1年目の保育士の多くが陥る「動けなくて怒られてばかり」という悩み。動けない→怒られる→怒られるのが怖くて動けない→また怒られる
この無限ループに陥る人も少なくありません。威圧的な保育士や人間関係の悪い職場では自分の努力だけでは解決しない場合もありますが、自分の行動を変えれば周りからの目が温かくなり結果として動きやすくなることもあります。
どう考えても先輩や周りの保育士が「キツイ」「優しくない」「意地悪だ」と思う場合は要注意です。人間関係の悩みはメンタルへの影響も大きいので転職を検討することも必要です。
保育士1年目動けなくて怒られてばかり
保育士1年目は何かと注意されたり怒られることが多いものですが、具体的にどんなことで怒られているのか聞いてみました。
自分の1年目を思い出しても共感できる内容が多かったです!
「ミスを取り返そうと焦って…」
ミスをすると周りの先生の目がきつくなったり怒られて、そのミスを取り返そうと必死になればなるほど空回りしてしまいさらにミスを重ね…怒られるのを通り越して冷たい目で見られるのが辛い。
「ちゃんとしようと思ってもちゃんとできない」
出したものを片付け忘れたり言われたことを忘れてしまっていたり。ちゃんとしようと思っているのに色んなことに気を取られて、他の先生に怒られてばかりです。
はいろんな事に気を取られたり緊張してしまっているんですよね。1年目は周りが温かく見守ってフォローすることが大切だと思います。
「体がついていかない」
とにかく体調が悪い。寝ても疲れが取れないし、午後には「あと何時間で終わり」とそればかり考えている。頭がスッキリしないし、身体も重くてテキパキ動けない。ぼーっとしてしまっていて注意を受けたり、体調不良で欠席することもあって周りの視線が痛いです。
これはちょっと心配ですね…。睡眠不足などはっきりした理由がある場合は別ですが、理由もなく体調が悪い場合は精神的な疲れが関係しているかもしれません。
「気が利かない」
通りかかった先生が落ちていた服をさっと拾って片付けたり、窓の開け閉めをしたり、子供のシャツが出ているのを直したり、ちょっとしたことでもその場にいた自分は気づかないことが多くて注意を受けます。気づかなかったこと自体にも凹むしキツイ言い方で怒られてばかりいると凹みます。
これも個人の資質の問題というより、1年目だからまだ周りを見る余裕がないというだけの場合が多いので必要以上に凹む必要はないですよ!でもキツイ言い方をされると誰でも凹みますよね…
「見られている緊張から…」
とにかく見られていると監視されているというか評価されている気がして緊張してうまく立ち回れず怒られます。そんなことが続くと余計に「後で何か言われるんじゃないか」と気になってしまい目の前にいる子どもより周りの先生の視線にばかり意識がいってしまい結果ちゃんと動けずまた怒られるという無限ループ…
「簡単なことが覚えられない」
一度言われたらちゃんと覚えないといけないのは分かっているからメモを取ったり気をつけているのに抜けてしまって注意をされる。「前も言ったよね」と言われるとすごく凹む。
簡単なことも覚えられないくらい他にやらないといけないことや覚えないといけないことがあるっていうことです!一通りの仕事を覚えてこなせるようになればこの悩みはきっとなくなるから大丈夫です!
「行事での失敗」
普段からまともに動けていないのに行事ともなるとさらに…。他の先生も忙しそうだしピリピリしてるし行事が恐怖。
「連携がうまく取れずに怒られる」
とにかく他の先生に話しかけるのが苦手で連携がうまく取れない。だからどう動けばいいか分からなかったり、みんなが忙しそうな時にも1人ポツンとしていることが多くコミュニケーション能力の低さが周りをイラつかせていると感じる。
「言われたことが出来ない」
「トイレに連れて行って」と言われて連れて行っても、私だと子どもたちが水遊びを始めたりして簡単には部屋に戻ってくれない。主担が呆れて様子を見にきて「お部屋入るよ〜」というとそれだけで教室に戻る。怒られるのを通り越して無視されている感じ。泣きたくなる。
私の1年目もめちゃくちゃこのパターンありました…本当に何も上手くいかなくて泣きたかったです…
「指示待ちしてしまう 動くと失敗する」
やることやる事全部裏目に出てもう何をしていいのか分からず、結果動けない。「聞いて」と言われれるけど聞いていい雰囲気なんてないし、「それくらい自分で考えて」って言われたらもうどうすればいいのか…
「柔軟に対応できない」
毎日「例外」ばかり起こるから「教えてもらった通りのことをして正解」になることが少ない。この時はこう。でもこの時はこう。って。確かに注意されてから落ち着いて考えたらそうだよなって思うことが多いけど、その時はとにかく言われたことをするのに必死でそこまで気がまわらない。
柔軟な対応を求められるのが保育士ですが、1年目はそこまでできなくて良いと思います!まずは基本の対応が出来るようになることが大切♪
「コミュニケーション力が低い」
子どもに対しても保護者に対しても他の先生に対してもとにかくうまくコミュニケーションが取れない。その結果保護者からもお叱りを受けたりして凹む。コミ力が高い同期はどんどんみんなと仲良くなって色んな情報持ってたりテキパキ動けてて自分が情けなくなる。
「余裕がない」
やらないといけないのは分かっていてもとにかく余裕がなくて手が回らない。着替えさせるだけでも一筋縄じゃいかないし、ペアの先生は言葉がけだけで子どもを動かせるけど私はそうはいかず全てに時間がかかる上、やり遂げられないことの方が多く怒られる。
「ミスが怖い」
怒られすぎてミスするのが怖くて固まってしまい動けない。結果怒られる…
これは周りに問題がありますよね…環境が良くありません。
先輩保育士から好かれる5つの行動
1年目は思ったように動けなかったり失敗して周りに迷惑をかけるのも仕方がないことです。そのマイナスを補う行動が出来ればプラスマイナスゼロ!
先輩保育士から好感を持たれる行動をご紹介しますので意識してみてくださいね♪
1.メモを取る
基本中の基本です。「覚える」ことと同じくらい「覚える気があるかどうか」が大切です。書かなくても覚えられる内容であったとしてもメモを取ることで、相手に一生懸命覚えようとしていることが伝わります。
覚えられることでもメモを取るというパフォーマンスをする事で「気をつけようという気持ちがある」と伝わります!
2.分からないことは分からないと言う
すごく勇気がいることですが、分からないことはその場で分からないと言うことが大切です。
- 聞ける雰囲気がない
- 前にも聞いたことがある
こんな時こそ、勇気を出してその場で確認することが大切です。分からないことを分からないまま自分の判断で進めてしまうとミスにつながり結果的にまた注意を受けることになります。
モジモジせずその場でハッキリ聞いてしまいしょう!話しかけられる方は意外といつでも歓迎だったりするんですよ♪
3.報連相(ホウレンソウ)をしっかりする
これも基本中の基本です。保育士はみんな忙しいので後輩のことまで全て把握することはできません。そんな中相談もなく勝手な行動を取られたり、こちらから聞かないと必要なことを言ってくれないとなると困ってしまいます。
先輩保育士がキツくあたるのは「自分の仕事を増やす存在だから」というのがあります。なるべく先輩保育士の仕事や負担が増えないようにホウレンソウは自らするようにしましょう!
4.怯えない
これは自分が先輩という立場になって分かったことですが、1年目の保育士は必要以上にビクビクしている人が多いんですよね。必要な注意や指導をしているだけなのに、まるで怒られているかのようにションボリされたり名前を呼んだだけで怯えた態度を取られるとこちらも悲しくなってしまいます。
怯えた態度をとると必要以上に上下関係が生まれてしまい、関係が悪化してしまいます!先輩後輩であっても必要以上にビクビクしたり気を使う必要はありません。
5.前向き
注意をされても失敗しても「次は頑張るぞ」と、前向きな新人は応援したくなります。逆に過去の失敗ばかり気にして落ち込んでいたり、どんどん自信をなくしていかれるとこちらもどうして良いか分からなくなってしまいます。反省はするけれど凹みすぎない。これはとても大切なことです。
まとめ
保育士に限らず始めの職場、初めての仕事は誰でも緊張してしまいうまく動けないことがほとんどです。緊張状態にあると簡単なことでも覚えられなかったりうっかりミスをしてしまうのが人間です。
もりろんミスをしないことは大切ですが、どちらかと言うと「ミスをしても大丈夫だよ」という雰囲気があることが何より大切で新人さんが一人前になるための近道だと思います。
本来、先輩や上司は下の人のミスをカバーしたり安心させてあげるべき存在なんですよね。
1年目のただでさえ不安な時に追い詰められるような環境であれば、新人教育を大切にしている人間関係の良い職場への転職を考えてみるのもいいかもしれません。
保育専門の転職サイトなどで今の状況を相談してみると客観的な意見を教えてもらえますよ。保育士人材バンクなどは、登録は必要ですが相談だけでも歓迎してくれるので活用してみるといいかもしれません。
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