事務仕事や持ち帰りが少なく「保育だけしておけば良いおいしい役割」と思われがちな保育補助の仕事ですが、実際は意外と大変な役割です。
実際に保育補助の仕事をしているとその大変さや辛さを実感し「しんどい…」「辞めたい…」と思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで保育補助の経験があり「辞めたい」と思ったことがある人100人にアンケートをとりました。
・どんなことが辛いのか
・何に疲れるのか
こんなことががよくわかる結果でした！
扱いがひどい保育補助 【辞めたい原因TOP３】
「扱いがひどい」「保育補助を辞めたい」と感じる理由は何ですか？
※【アンケート対象】保育補助経験者で「辞めたい」と思ったことがある人100名
1位：子供に関われない（38％）
何と100人中38人の人が「子どもに関われない」という内容の回答でした。
掃除や片付けや環境整備ばかりで保育活動に関われることはほとんどありません。保育補助ではなく雑用係です。
福岡県 24歳 保育士
人手が足りていない時は保育に入ることもありますが、基本的には片付けです。プールの準備や片付け、マットや平均台出し、水やりなど夏場園庭でしなければならない準備は全てやらされます。面倒なことや大変なことを全て押し付けられている感じです。
石川県 26歳 保育士
雑用もするということは分かって働き始めましたが、雑用しかしていません。子供達は「掃除の人」だと思っていると思います。やはり資格を持っていないと保育はさせて貰えないんだと思いました。
大阪府 20歳 無資格
０歳児の補助をしていますが、ひたすらオムツ替えです。主担任や副担任はしません。15人のオムツを1人で交換しているので一日オムツを替えて終わっていきます。補助をしながら保育を学びたいと思っていましたが担任のいやなところしか見えず保育士の仕事もいやになりそうです。
兵庫県 24歳 保育士
その日その日で入るクラスやすることが違います。私のことを覚えてくれている子供もいますがほとんどの子どもは名前も知らないと思います。たまに寝かしつけの補助に入りますが担任の先生がいいと泣かれて役に立てず終わります。「先生〜！」と担任に寄っていく子どもを見ているとやっぱり担任はいいなと羨ましく思います。
神奈川県 27歳 保育士
保育補助の仕事は園によって内容が大きく違います。
保育補助は雑用がメイン業務となることも多々あります。しかし名前が「保育補助」なので、働く側はどうしても保育が出来ると思ってしまいがちです。その結果、不満がたまり辞めたい原因になることも多いようです。
保育補助の求人に応募する場合は「保育がメイン業務」なのか「雑用がメイン業務」なのか、きちんと事前に確認しておくことが大切です！
2位：職場環境・人間関係がしんどい（32％）
「子どもに関われない」に次いで多かったのが「職場環境が悪い・しんどい（32人）」でした。
2歳児クラスの保育補助についていますが、担任の先生がきつい人でしんどいです。補助の私へもキツイ言い方ですが、子ども達にも怒鳴ったりため息をついたり見ていて辛いです。しかし立場上意見を言うこともできませんし、ベテランの先生なので他の先生も見て見ぬ振りです。子ども達は可愛いですし保育補助の仕事も好きですが、毎日辞めたいと思ってしまいます。
東京都 26歳 保育士
正職の派閥と言うか人間関係がつらいです。一緒に悪口を言って欲しいのか、他の先生の悪口など毎日聞かされます。
東京都 32歳 保育士
公立保育園で保育補助をしています。30代以上のベテランが多いのですが、みんな保育そっちのけでおしゃべりしています。園庭で遊んでいる時は公園のママさん並みに輪になって話し込んでいて子どもを全然見ていません。補助の先生が他にもう1人いるのですが、その先生といつも必死に子供達を見ていて正直しんどいです。
香川県 26歳 保育士
行事は何もないし、保育室はゴミだらけ。園庭もないのにお散歩は週に１回。夏場もタライに水を張って水遊びをする程度。虐待まがいのこともしているしもう限界で辞めようと思い園長に伝えましたが引き伸ばされています。来月辞められなかったらブッチしてでも辞めます。
埼玉県 22歳 保育士
保育士資格を持っていないのですがそのことですごく見下され扱いがひどいです。じゃあ採用しなければいいのにと思います。
大阪府 33歳 無資格
これは保育補助に限ったことでありません。派閥や人間関係に関しては実際に働いてみるまでなかなかわからないことですが、保育方針は働き出す前に調べておいたり見学させてもらうことで感じ取ることが出来るのでオススメです。
面接と同時に見学をさせてもらえるところが多いのでぜひ見学をお願いしてみてくださいね♪
3位：扱いがひどい（16％）
保育補助は担任に比べると責任が少なく、限られた範囲での仕事なので楽な部分も多くあります。しかし「扱いがひどい」と答えた人が１６％もいました。
1年働いていますがいまだに職員室は緊張するし気軽に話せる人はいません。必要とされている感じが全くしません。
和歌山県 20歳 保育士
職員とも子どもともすごく距離を感じます。私は人間関係のゴタゴタがいやで保育補助を選びましたが想像以上に部外者です。知らないことや回ってこない連絡事項も多いです。
岩手県 34歳 保育士
結婚前6年保育士をしていました。はじめての保育補助ですが、自分が以前働いていた保育園とは雰囲気が全うし保育補助に対する扱いも違います。新卒の先生がよくない言葉がけをしていても誰も指導しないしそもそもの保育方針が合いません。保育補助の仕事というより、保育補助という存在の扱われ方がひどいと感じます。
京都府 34歳 保育士
ことあるごとに「補助の先生」と言われ自分には名前もないのかと思います。
島根県 32歳 無資格
やはり短時間であったり勤めている年数が短いと馴染みにくくはなってしまいます。職員会議中の保育を担当することも多いので、どうしても知らないことも多いですし壁を感じてしまうのは仕方がないことかもしれません。
しかし、基本的な人間関係が良い職場であれば仕事上の壁は仕方がなかったとしても、その他の関わりではお互いを尊重しあっているところもたくさんあります。
働いてみないとわからない部分も多いですが、口コミや実際に働いていた人の話はすごく参考になります。
周りに聞いてみたり、知り合いがいなければ保育補助の仕事をたくさん扱っている保育士人材バンクのような転職サイトに聞いてみるのもオススメです！
その他の回答
田舎なこともありますが時給が安すぎます。炎天下に2時間も雑草取りして時給800円なんて国家資格が全く活かされていません。どうせ保育士の資格を活かすならバイトであっても他にいい仕事があると思います。
静岡県 29歳 保育士
担任を持てる気がしなくて新卒で保育補助をしましたが、私には保育士自体向いてないと分かりました。
茨城県 21歳 保育士
雑用と保育が半々くらいですが、保育が嫌で仕方ありません。保育士に向いてないということがよく分かりました。
兵庫県 20歳 保育士
段取りも容量も悪い担任保育士の尻拭いばっかりやってられません。補佐ならプライベートとのバランスが取れると思っていましたが、仕事時間のストレスが多すぎて担任の方が楽でした。
大阪府 28歳 保育士
TOP３以下は「向いてない」という回答が多かったです。保育士自体に向いてないと感じている人もいれば、補助的な役割が向いていないと感じる人もいるようです。
保育補助の仕事が 「しんどい」「辛いと」感じたら
保育補助のしんどさや辛さは環境に左右される部分が大きい為、どんなに頑張っても解決できないことが多々あります。要するに「職場選びの時点で失敗」してしまっていることが多いです。
自分なりに環境に合わせたり頑張ってみても解決しない場合は、職場を変えることも検討してみましょう。
保育補助の仕事は大抵非正規雇用のパートやアルバイトだと思います。ボーナスもなければ退職金もない。もちろん昇給も昇進もまずありません。その代わりいい意味で仕事の範囲が限られていたり、負担が少ないのがメリットのはずです。
正規職員であれば採用と育成にお金と時間がかかりますし、何年も働いてくれる前提で採用しています。しかし非正規雇用の保育補助は比較的簡単に採用できて、辞められたとしてもそれほど困る存在ではありません。
もちろん、その中でも最大限の力を発揮して良好な人間関係を築き「なくてはならない存在」になっている保育補助もいます。しかしあなたが今「なくてはならない存在」ではなく、しんどい、辛いと感じているならあまり無理をせず転職を考えるのが一番です。
- 仕事内容が思っていたのと違う
- 都合よく使われている
- 人間関係が悪い
- 職場環境が悪い
- 保育方針が合わない
こういったことは何年働いても簡単に変わることではありません。それならば、はじめから自分の希望に合う働き方ができる職場を見つける方がいいのは間違いありません。
初めから人間関係の悩みがない職場を選べば負担は大幅に減りますよね！
働いている時間は責任を持って職務に当たらないければいけませんが、辞めることに関しては自分の利益を最大限に追求して構わないと思います。無理して頑張っても給与や待遇などそれに見合う見返りは期待できないからです。
自分の希望に合う職場があるのか心配なら、退職を申し出る前に転職サイトなどで聞いてみるといいと思います。人間関係や詳しい仕事内容も教えてもらえますし、見学をお願いすることも出来るので「思ったのと違った」とはなりにくいと思います。
- 人間関係はどうなのか
- 休みは取りやすいか
- 他にも保育補助として働いている人がいるのか
- 子育て中の人はいるのか
「早く仕事を決めないと…」と焦ると失敗の元です。早めの行動と事前リサーチで、いい職場が見つかるまで「妥協しないこと」が大切だと思います！
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「受け身」でのんびりと転職活動ができるとてもいいサイトです。
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ジョブメドレー保育士・保育士人材バンクを実際に利用した人の感想もぜひチェックしてみてくださいね。
保育補助の良いところ
保育補助でひどい扱いを受けている人もたくさんいますが、環境を選べば保育補助にはメリットがたくさんあります。
保育補助をしている人に良いところを聞いてみました♪
１７時になったら「先生上がっていいよ〜」と必ず声をかけてもらえて、時間ぴったりに帰れるのでありがたいです。
栃木県 ３２歳 保育士
正職の先生は毎日会議や持ち帰りがあって大変そうです。補助は会議中も子供達の見守りなどをしていて会議の参加はしなくていいし、何かと免除されていて気楽です。決まった時間内に決まったことをすればいいという感じなので働きやすいです。
福岡県 ２９歳 保育士
とにかくいい先生ばかりで保育補助でも正規の先生たちと同じように扱ってくれます。休みの日におウチに遊びに行くくらい仲の良い職場です。
東京都 ２３歳 保育士
持ち帰り、残業、保育案、懇談、ピアノ、研修…正社員だった時に嫌だったことすべてがなくなって本当にストレスフリーです。収入は減りましたが、副業を入れれば以前とそれほど変わらないしもう正社員で保育士をすることはないと思います。
千葉県 ２７歳 保育士
人間関係さえ良ければ保育補助の仕事は決してつらいことばかりの仕事ではありません。もちろん正社員として働くことに比べると収入は減ってしまいますが、その代わり自由な時間が手に入ったり、ストレスから解放されるというメリットがあります。
転職を考える人へ
頑張ってはみたけれど、転職するのが一番の解決策だと思う人はぜひ一歩を踏み出してほしいと思います。同じ保育補助でも職場が違えば保育内容も扱いも全然違います。給与や時給だって大きく変わってきます。
これを機に正社員や派遣保育士といった働き方を検討してみるのもいいかもしれません。
保育補助からの転職は同じ失敗を繰り返さない為に、ぜひ客観的な意見やプロのアドバイスを聞きながら進めてほしいと思います。
我慢や妥協も時には大切ですが、保育補助の仕事に関しては環境要因がとても大きいです！楽しく働ける場所がきっとありますよ！
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