保育士に限らず転職の際の面接では「退職理由」を聞かれる事が多いですが、この受け答えに悩む人は多いはずです。
せっかく見つけた理想の職場に採用してもらう為に、ネガティブに受け取られない退職理由や例文をご紹介します。
どう答えるのが正解か悩みがちですが、いくつかのポイントを押さえる事で過去の退職を自分の強みにすることも出来るのでぜひ参考にしてくださいね♪
保育士の転職理由TOP3
1位:人間関係
・園長や主任のひいきがすごくて好かれていない自分は居心地が悪すぎた
・無視される事やきつい言い方をされる事が多くて毎日出勤するのが地獄だった
・悪口と陰口が好きな人ばかりでしんどかった
・馴染めなかった
・人間関係が殺伐としていた
・同期からのいじめにあっていたから
・ペアの先生と合わなかった
2位:待遇
・有給消化は園から指定された日か病欠にしか使えず休みが自由に取れない
・手取り14万で虚しくなったから
・毎日園で2時間近く残業して持ち帰りもして手当ゼロ。院内託児所で働く友達は残業ほぼゼロで私より手取りが3万以上多かった
・常に保育士不足できつかった
3位:プライベートな理由
・保育士以外の仕事もしてみたかったから
・妊娠して切迫早産になったから
・結婚して引っ越すことになったから
・元々保育士に向いていなかった
やはり人間関係を理由にした退職が一番多かったです。
保育士の転職面接に使える「退職理由例文20」
実際の退職では「人間関係」を理由にしたものが一番多かったですが、これをそのまま転職の面接で言ってしまっていいのでしょうか。
またその他の理由についても印象を損ねずにポジティブに伝える「退職理由例文」をご紹介したいと思います。
退職理由例文(1)
前職の園で働く中で自分なりの保育観を見つける事ができました。その保育観にあった貴園のような園で働きたいと思い退職に至りました。
退職理由例文(2)
教育に熱心な園で働いていましたが、子供たちと毎日を過ごす中で貴園のようなのびのびとした保育がしてみたいと思い、退職に至りました。
退職理由例文(3)
とても良い職場でしたが、残業や持ち帰りの仕事が多くプライベートとの両立がうまく出来ない状況でした。貴園のような仕事とプライベートにメリハリをつけられるような環境で保育に集中したいと思い退職に至りました。
退職理由例文(4)
私は、助け合いながらチームワークを大切に仕事をしたいのですが、以前の職場はどちらかと言うと個々で保育を進める方針でした。子供ともそうですが、お互いに助け合い成長していける環境で働いてみたいと思い退職に至りました。
退職理由例文(5)
以前働いていた園は大きなイベントがあったり広い園庭があったりと大規模保育園ならではの良いところがたくさんあったのですが、私の性格的には小規模で貴園のような家庭的で丁寧な保育の方があっていると感じ退職に至りました。
退職理由例文(6)
以前働いていた小規模園ではたくさんのことを学ばせていただきました。その中で、もっとスキルアップをしたいと思うようになり、貴園のような大きな園で今まで経験したことのないような行事や保育、そしてたくさんの先輩方から学ばせていただきたいと思い退職に至りました。
退職理由例文(7)
以前働いていた園はのびのびと自主性を大切にする保育方針でした。しかし、毎日子供と接する中で教えたいことややらせてあげたい事がたくさん出てきましたが、それができる環境にありませんでした。自分なりにできる範囲で保育に反映させてみましたが、やはり限界があり貴園のような多彩な保育を取り入れている園で働いてみたいと思い退職に至りました。
退職理由例文(8)
以前働いていた園はとても躾に厳しくきちんとしていました。そのお陰でとても行儀の良い子が多かったのですが、個人的には少しやんちゃでも元気にのびのびとしている子供の姿が好きです。その為毎日の保育に疑問が湧くようになってしまい、自分の保育観に合う園で働きたいと思い退職に至りました。
退職理由例文(9)
以前働いていた園はとても行事が多く子供も保育士も行事自体はとても楽しんでいたのですが、それにかかる準備で保育士への負担が多く余裕のない状態でした。行事が充実していることも大切ですが、日々の穏やかで丁寧な保育も同じくらい大切だと思う気持ちが強くなり貴園のような園で働いてみたいと思い退職に至りました。
退職理由例文(10)
お恥ずかしい話ですが、私はピアノが得意ではなくピアノの練習にとても苦労していました。行事前はピアノの練習で余裕がなくなってしまうほどで…「ピアノくらいで」と迷う気持ちもありましたが、ピアノが不要な園であればもっと保育に力を入れらると思い転職を決意しました。
退職理由例文(11)
保育の仕事は大好きですし、必要があれば残業も苦ではありません。しかし、残業をするのが当たり前で、先輩が帰るまで帰れないと言う暗黙の了解があり残業代も出ない環境でした。精一杯働く為にも仕事とプライベートのメリハリがきちんとつけられる環境で働きたいと思い退職に至りました。
退職理由例文(12)
保育の仕事が好きで天職だと思っていますが、家庭の事情で一人暮らしなのですが経済的にきつく、貴園のような家賃補助が受けられる職場へ移りたいと思い退職に至りました。
退職理由例文(13)
以前働いていた保育園は小規模の家族経営でした。その為主任や責任ある立場へのステップアップが見込めない環境でした。保育に携わる中で使命感や保育感が持てるようになったので、それを実現するためにもステップアップの可能性があるところで働きたいと思い退職に至りました。
退職理由例文(14)
乳児が好きで小規模保育園で働いていたのですが、毎日子供と接する中でその子供達の「その後」に関心を持つようになりました。その為幼児も見れる保育園で働いてみたいと思い退職を決意しました。
退職理由例文(15)
元々腰痛があったのですが保育をする中で悪化してしまい、職場に迷惑を掛ける事が増えました。その為、いったん退職して治療に専念しようと思い退職に至りました。
退職理由例文(16)
保育士不足の為残業や土曜出勤が続き体調を壊してしまいました。元々保育士不足の環境だったので度々お休みをもらうことが心苦しく、体調もなかなか回復しなかった為退職に至りました。現在は完全に回復しています。
退職理由例文(17)
家族が病気になり看病と家事の負担が大きくなり退職致しました。現在は家族も回復し勤務に問題はありません。
退職理由例文(18)
主人の仕事の都合で引越しが必要になりそのタイミングで退職致しました。今後は転勤予定もなく長く働きたいと思っています。
退職理由例文(19)
妊娠中体調が思わしくなく、子供のことを第一に考えて退職致しました。現在は子育ても少し落ち着いてきたのでまた保育士に復帰したいと応募致しました。
退職理由例文(20)
若かったこともあり職場の人間関係に悩んだり、保育がうまくできず自分には保育士の仕事が向いていないと思い退職しました。しかし、実際に子育てを経験した今、保育の重要性を以前より認識するようになり、また保育に携わりたいと強く思うようになりました。
履歴書などに書く場合は「貴園」ですが、話の中で使う場合は「〇〇保育園さん」と言う言い方でも問題ありません。
退職理由を伝える時の5つのポイント
面接で志望理由と同じくらい聞かれることの多い「退職理由」。退職という経験はマイナスに捉えられがちですが、いくつかのポイントを抑えておくことでネガティブな印象を与えずに伝えることができます。
1.詳しく話しすぎない
緊張や焦りからついつい話しすぎてしまう人が多いのですが、ネガティブになりがちな項目に関しては話しすぎない事が大切です。人間関係が原因だった場合も「性格に合わない環境だった」「もっと〇〇な環境で」とだけ言えば良いところをつい周りの人を悪く言ってしまい、話せば話すほど不要な情報を出してしまうからです。
2.ポジティブな部分を強調する
何か問題があって退職する事が多いですが、その経験にも必ず良い部分があります。スキルアップを目指す気持ちであったり、志が高い事が理由であったり。そいう言った部分を中心に伝えると自己PRにも繋がり一石二鳥です。
3.話さないことを決めておく
これはとても簡単かつ重要な事です。
・園長先生が嫌いだった
・ペアの先生が意地悪な人で耐えられなかった
・最悪な園だと思っていた
・環境が劣悪だった
など、言えば愚痴になり自分の評価を落とすことに繋がりそうな事柄は「話さない」と決めておく事が大切です。
短い時間で事実を正確に伝えるのが難しい事は言わないでおきましょう。また誤解を与えそうな内容も言わない方が賢明です。
4.嘘をつかない
前の職場が死ぬほど嫌いで辞めたのに「とてもよい職場だったのですが」などと嘘をつくのはNGです。相手は何十人も面接をしてきている面接のプロです。嘘やその場しのぎの嘘はすぐにわかってしまいます。退職するにはそれなりの理由があることももちろんわかっています。その上で、その退職を自分なりにどう受けとめているかを知りたいだけなので、嘘をつく必要はありません。
5.志望理由につなげる
面接を受ける職場は前職で叶わなかったことや不満だった事が解消されているから選んでいるはずです。
・人間関係が理由→人間関係が両良好
・給与が低い→給与アップ
・サービス残業→きちんとした手当
・厳しい保育→自由な保育
「退職には理由があったが、ここではその事が解消されている」と志望理由に繋げることも大切です。
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