保育士になってすぐ「保育士なんて二度とやりたくない…」と思っている人もいれば、限界まで頑張って保育士を続けてそう思うようなった人もいるのではないでしょうか。
ただ、保育士というのは特殊な仕事で、もう保育士をやらないと決めたとして「じゃあ次は何の仕事をするのか…」「なんの仕事ができるのか…」という現実に直面します。
私も新卒で入った保育園を半年て退職し「保育士なんて二度とやるものか!」と思っていたのに、気が付けば今も保育士を続けています…
この記事では「二度と保育士なんてやるものか!」と思っていた私がどうしてまた保育士になり今も続けているのかや、どうして「保育士なんて二度とやりたくない」と思う人が多いのかについてお伝えしたいと思います。
保育士なんて二度とやりたくない
多くの保育士が長く働く中で、仕事に対するさまざまなプレッシャーや課題に直面し、その結果として保育士を辞めたくなることがあります。以下は、保育士が仕事に対して感じる理由の一例です。
1. 人手不足と過重労働
保育士の需要が高まる中で、施設は人手不足に悩まされることがあり、その結果、保育士たちは長時間働かざるを得ない状況になりがちです。これが過重労働やストレスの原因となります。
2. 給与の低さ
保育士の給与が他の職種に比べて低いことがあり、これが生活の不安定さややりがいを感じにくくさせる要因となることがあります。
3. 職場環境の問題
一部の施設では、職場の人間関係や労働環境が悪化してしまうことがあります。これが保育士たちにとって精神的な負担となり、辞めたくなる原因となります。
4. 子供たちへの責任感
保育士は子供たちの成長や安全を守るために大きな責任を負っています。この責任感が重荷となり、ストレスやプレッシャーを感じ、仕事から離れる理由となることがあります。
5. 専門職としての評価不足
保育士は専門職としてのスキルが求められるにも関わらず、その評価が他の職種に比べて低いことがあります。これがモチベーションの低下につながります。
これらの理由から、保育士が仕事に対してモチベーションを維持しにくくなり、辞めたくなるケースが増えています。
保育士の働きやすい環境や評価制度の改善が求められています。
また保育の仕事に就いた理由
「二度とやりたくない」と思っていたにもかかわらず、再び保育の仕事に就いた理由はこちら。
1. 新しい環境や施設の改善
以前の保育の職場での経験が厳しかったとしても、新しい環境や施設では改善された条件や働きやすい環境が提供されている可能性があるからです。
2. 専門性や情熱
保育に対する専門性や情熱が強く、他の職種では満たされないと感じた場合、再び保育の仕事に従事することを選びました。
3. 仕事へのやりがいや喜び
保育の仕事には子供たちとの触れ合いや成長を見守るやりがいがあります。以前の経験から得た喜びや感動が、再び保育士として働く決断に繋がりました。
4. 自身の成長や克服
過去の経験で苦しんだ課題に対して、成長や克服を果たすために再び挑戦することがあります。自分自身の向上心が復帰の理由です。
5. 社会への貢献への意欲
保育士は子供たちの成長に大きな影響を与える存在であり、社会への貢献を感じることが、再び保育の仕事に従事する理由になりました。
保育士におすすめの仕事
保育関係の仕事5つ
保育士におすすめの「保育関係」の仕事には以下のような職種があります。
1. 保育支援員
他の保育士や教育関係者をサポートする役割であり、教育現場での経験を活かすことができます。施設や学校において、特別なニーズを持つ子供たちへのサポートも含まれることがあります。
2. 教育コーディネーター
学校や教育機関で、保育に関するプログラムやイベントを企画し、実施する仕事です。子供たちや教職員と協力して、教育の充実を図ります。
3. 児童福祉施設のスタッフ
児童養護施設や児童相談所など、子供たちが保護される施設での仕事が考えられます。保護者のサポートや子供たちのケアを行います。
4. 子育て支援センターの職員
地域の子育て支援センターで、親子向けのイベントや相談業務を担当する仕事です。地域社会への貢献が期待されます。
5. 教育研究者
保育の専門知識を活かして、研究や教育の分野で活動することも考えられます。大学や研究機関での研究者や教育者としてのキャリアがあります。
これらの仕事は、保育士の専門知識や経験を生かしながら、新たなキャリアを築くことができる選択肢です。
自身の興味やスキルに合った仕事を見つけ、より充実したキャリアを築くことが可能です。
保育以外の仕事5つ
保育士が保育以外の仕事に挑戦する際におすすめの職種として以下の5つが考えられます。
1. 社会福祉関連の仕事
児童養護施設や障害者支援施設、高齢者施設などでの福祉の仕事が保育士のスキルを活かせます。子どもだけでなく、様々な年齢層やニーズに対応したサポートが求められています。
2. 営業職・企業トレーナー
コミュニケーション能力や人間関係の構築能力が高まっている保育士は、企業での営業職やトレーナーとしても活躍できます。セミナーや研修の講師としても適しています。
3. イベントプランナー
保育士の経験を生かして、企業や団体のイベントプランナーとして活動することが考えられます。子供向けのイベントやファミリー向けの企画が得意な場合、需要があります。
4. 出版社の編集者
保育や教育に関する専門的な知識を持っているため、教育系の出版物の編集者として活躍できます。教育書や児童書の企画・編集などが仕事になります。
5. 人材開発コンサルタント
企業での人材開発や教育プログラムのコンサルティングができる仕事です。リーダーシップやチームビルディングに関する知識を持っていると役立ちます。
これらの仕事は、保育士の持つコミュニケーションスキルや教育に関する専門知識を生かして、新たなキャリアを築くことができます。
興味やスキルに合わせて、多様な分野で活躍することが可能です。
保育士に復職するなら
職場選びが何より大切
保育士にとって復職する際、職場の選択は非常に重要です。適切な職場を選ぶことが、仕事の満足度やキャリアの発展に直結します。
まず、アットホームで働きやすい環境が整った保育園や施設を検討しましょう。協力的で理解のある職場は、復帰後のストレスを軽減し、仕事へのやりがいを感じる要因となります。また、子育てとの両立がしやすいフレキシブルな労働条件も重要です。
さらに、職場の教育体制やキャリア支援が整っているか確認しましょう。専門的なスキルや知識を向上させ、成長できる環境があるかどうかがポイントです。保育士としてのスキルアップが期待できる職場であれば、復職後もモチベーションを維持しやすくなります。
また、コミュニケーションが円滑な職場であることも重要です。同僚や上司との協力体制が整っていれば、業務がスムーズに進み、働く環境が良好になります。
復職先の職場選びは、保育士自身のライフスタイルや価値観に合った場所を見つけることが大切です。
十分な検討と情報収集を行い、心地よく働ける場所を見つけることが成功への第一歩です。
過去の悪い記憶は封印する
保育士が復職を考える際に大切な一つは、過去の嫌な記憶を忘れることです。過去に辛い経験があった場合でも、新しい職場で新たなスタートを切ることが重要です。
嫌な出来事や人間関係のトラブルがあった場合、それを引きずらずに前向きな気持ちで復帰することが良い結果を生むでしょう。新しい職場では異なる環境や人たちと関わり、過去のつらい経験を補って余りある良い経験を得ることができます。
また、前向きな心構えで仕事に取り組むことが、復職後の充実感やモチベーションの維持につながります。新しい仕事で学ぶことや成し遂げることを通じて、過去の辛い思い出は次第に薄れ、新しい充実感が生まれるでしょう。
復職を検討する際には、自分にとって良い環境で新たなスタートを切り、ポジティブな気持ちで取り組むことが大切です。
気負いすぎない
保育士が復職を考える際に気負いすぎず、自分のペースで進めることが大切です。復職は新たなスタートであり、過度なプレッシャーや不安を感じることもあるかもしれませんが、自分にとって良いペースで進めることが成功への第一歩です。
最初から完璧である必要はありません。新しい職場や環境に慣れるまでには時間がかかりますし、最初からすべてを把握することは難しいです。復職するなかで、少しずつ経験を積み、成長していくことが大切です。
また、同僚や上司とのコミュニケーションを大切にし、助けを求めることも重要です。困ったことやわからないことがあれば、遠慮せずに質問することで、円滑に業務を進めることができます。
復職は新たな挑戦であり、自分のペースで少しずつ着実に進めることが成功の鍵となります。
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