私自身2人の子供を育てながら正社員保育士として働いていましたが、子育てと正社員保育士の両立は決して無理なことではありませんでした。
ただし…事前準備と職場選びを慎重に行わなければゆくゆくは自分の首が締まり「もう無理…」という事態に発展することは十分にあり得ます。
子育てを経験すると、広い視野で保育が出来るようになるので今まで以上にやりがいを感じられますよ♪
子持ちで正社員保育士を目指す為の事前Check
子持ち主婦が正社員として働く為には家族の理解と協力が必須です。あなたが正社員保育士として働ける環境が整っているかしっかりチェックしてくださいね。
✔️ パートナーは同意しているか
働くこと自体は本人の自由ですが、子育てしながらとなると協力者は必須です。夫やパートナーが働くことを反対している場合、子育てと正社員保育士の両立はとても大変になります。
- 保育園や習い事の送迎(早番遅番に対応できるか)
- 学校や保育園の参加行事の分担
- 家事の分担
- 朝の準備の分担
- 子供が病気をした時の看病分担
- 土日出勤に対する理解 など
パートナーの物理的な協力と、今までのように家事や育児がこなせないことに対する「理解」と言う名の協力も重要です。
✔️ 子どもは納得しているか
これは意外にとても大切なことです。働くことが決定していたとしても子供が納得しているかどうかで子どもの態度は変わってきます。お母さんが働くことを納得していないと、保育園や学校に行き渋るようになったり荒れたりする可能性が高くなります。朝の行き渋りは働くお母さんにとって死活問題になります。
「仕事のせいで我慢しなくちゃいけない」と思わせない為に、きちんと働く理由を説明して協力してくれるように話しましょう。
✔️ 子供の預け先は確保出来ているか
日常的な預け先だけでなく、緊急時の預け先も確保しておくと安心です。
- 保育園
- 幼稚園の延長保育
- 学童
- 放課後デイサービス
- 両親
- 友人
- ベビーシッター
- 病児保育 など
✔️ 子供は健康か
正社員保育士として働いていて困ることのひとつが子どもの病気です。子供が病気がちだったり持病があって頻繁に保育園や学校を休んでいる場合、正社員保育士と子育ての両立は難しくなります。
病児保育を利用すると言う手もありますが、お金が掛かるし心も痛みます。。。
✔️お迎えコールへの対応
年齢が低ければ低いほど、本当に多い保育園からの「お迎えコール」。「熱が出ました」「下痢をしています」「ケガをしました」本当によく電話がかかってきます。警報の発令でも有無を言わさずお迎えが必要となります。
お迎えコールが来たら、有無をいわさずすぐにお迎えに向かわなくてはなりません・・・
担任をしていると急な早退は死活問題です。夫婦で順番に対応できるようにしておくと負担が減ります。
子持ち正社員保育士の職場選び
子持ち保育士が正社員として働くには家族の理解と同じくらい職場環境も重要です。妥協せず慎重に選ぶようにしましょう。
✔️ 子育て中の保育士がいるか
同じように子育て中の保育士がいるかどうかは大きな判断材料です。他の保育士からの理解も得られやすく、環境も整っている場合が多いからです。また、同じ立場の人がいると相談に乗ってもらえたり分かり合えるので心強いです。
✔️ 子育てに理解があるか
どれだけ準備をしていても、子供が急に熱を出しお迎えのための早退が必要になったり、当日の欠勤が必要になる場合があります。また、子どもの懇談などので平日の休みが必要になることもあります。これは子育て中であればどうしようもないことですが、こういった子育てで生じる「仕方がないこと」を理解していて許してくれる環境かどうかは重要です。
✔️ 職員の人数がギリギリではないか
小規模保育園や常に職員の人数がギリギリの職場は子育て中働くには向いていません。誰かが休んでもフリーの先生や主任、保育補助がカバーしてくれるような環境が整っている職場でなければ仕事か家庭のどちらかで無理が生じてきます。
✔️ 残業や持ち帰り仕事がないか
一昔前は残業が持ち帰りのない保育園などほぼありませんでしたが、最近では残業ゼロ・持ち帰りゼロと言う保育園もたくさんあります。
保育職が不足していて取り合いのような状態なので、環境を整えて保育士を確保しようとしているんです!
子持ちの正社員保育士は帰宅後に仕事をこなすような余裕は全くありません。「持ち帰りゼロ」は鉄則です。
✔️ イベントが重なった場合の対応
子育てをしながら保育士をしていると、職場のイベントと自分の子どものイベントが重なることがあります。働いていて普段一緒に過ごす時間が少ないからこそ、子どもの卒園式や入学式、運動会など晴れ舞台には参加したいですよね。
子どもを優先していいと言ってくれる職場もたくさんあるので求人を探す時や面接できちんと確認しましょう!
✔️ 勤務地は遠すぎないか
生活範囲に保育園があると園児や保護者との遭遇率が上がってしまう為、勤務地が家から近すぎることを嫌う保育士は多いはずです。
しかし子育てと正社員保育士を両立するとなるとまさに「時は金なり」状態です。電車に乗って1時間近くかかるような職場は負担が大きくなります。また電車が止まってしまった時にも困ります。
できれば自転車で30分以内で通勤できるところがオススメです。自転車通勤だとちょっと買い物に寄ったり用事を済ますことが出来て便利です。
子育て中だからこその魅力
前項でご紹介したように、子育てと保育士を両立するには家族の理解や職場の理解、それだけでなくたくさんの人の協力が必要となります。それに、どれだけ準備をして頑張ったとしてもうまくいかないことが必ず出てきてしまいます。
しかし、そんなことを加味しても余りある魅力があるのも子育て中の保育士ならではです。ここでは子育て中だからこその魅力をご紹介します。
ぜひ自信を持ってパワーアップした自分をアピールして欲しいと思います!
①保育に対する姿勢
子育てを経験している人としていない人では、子供に対する感情や見方が全く違います。
あなたも、子供を産み育ててから過去の保育を振り返り「何もわかっていなかったなぁ」と思ったことはありませんか?子育ての経験は、保育にとてもいい影響を与えます。
保育と子育ては似て非なるものですよね。
②保育園のイメージアップ
保育園に子供を預けている家庭の大半は夫婦共働きです。保護者は「先生も働くママ」だと分かると仲間意識が生まれたり安心感が生まれます。
一方的ではなく、保護者からの理解も得やすかったりお互いメリットがあります🎵
③保護者からの信頼
気軽に子育ての相談が出来たり、育児が大変な時に「そうだよねぇ!」と同じ視点で共感しあえたり。保育のプロとしてだけでなく子育ての先輩や仲間として相談できるのは嬉しいものです。
親近感や信頼感が得やすくなり、コミュニケーションがとりやすくなりますよ♪
④人間関係の円滑さ
保育園は女性の職場です。そのため、人間関係のトラブルも起こりやすいものです。しかし、子育て中の保育士はいい意味でとにかく忙しい!!
「あの人の言い方がどうだ」とか「この人がこんな事をした」など、些細なことを気にしてトラブルを起こしている暇はありません。
とにかく時間内に仕事を円滑に終わらせ、ダッシュで家に帰る必要があります。
いい意味でプライベートな付き合いが少なくなるので、トラブルを起こしにくいのが主婦です。
⑤離職率の低さ
子育てをしながら保育士をすると決めた時点でかなりの覚悟をしているはずです。また、家計のために働く人も多いので、簡単には辞めないのが特徴です。
こうして見てみると、子育て中ならではの魅力がたくさんあります♪
まとめ
このように、保育士と子育てを両立させるためには「家族の理解」と「環境の整った職場」を探すことが何より大切です。
「子育てしている事が普通」の職場であれば保育士と子育てを両立させることは難しいことではなく、「普通の働くお母さん」と特に変わりありません。
あなたの近くにあなたを必要としてくれている職場があるかどうか、まずは探してみることからはじめてくださいね。
しんぷる保育(関東特化)などは子育て中の保育士に理解があって、一緒に求人を探してくれます。不安を感じている人は相談してみるといいですよ🎵
関東以外であれば保育士人材バンクが求人数がダントツに多くておすすめです!
コメント