夢だった幼稚園の先生になり可愛い子どもたちの為に「頑張るぞ!」と意気込んでいたのに、いざクラスが始まると上手くいかないことが多く辛い…
幼稚園教諭一年目の担任は毎日の仕事をこなすことに精一杯で、ついつい疲れた表情になっていたり、落ち込む時間が増える人がほとんどです。
幼稚園教諭の資格を持っていても、幼稚園の先生一年目はみんな悩むもの。一緒に頑張ってみませんか?
幼稚園教諭一年目担任《仕事内容》
① 一年目から早速1人でクラス担任
複数担任の保育園などとは違い、幼稚園は一年目から1人でクラス担任を持つことが多いです。
初めてのことばかりで、子どもへの関わり方、声のかけ方、クラス運営の仕方、これで大丈夫なのかと不安なことだらけです。
先輩の様子を見て何とか必死についていこうとしますが、先輩のクラスは落ち着いているのに、自分のクラスはトラブルが多かったり、落ち着かなかったりと、比べてしまいがち。
② 持ち帰りの仕事量が多い
日中は子どもたちの保育、子どもたちが降園した後は学年の先生と行事や日々の保育の話し合い、時には職員会など。
就業時間中に自分の仕事をできる時間は殆どないと言っていいほどありません。
そうなると家に持ち帰ってやるしかないのです。
ましてや一年目。週案、月案、おたよりなど、どのように書けばいいのか分からず時間もかかります。書類だけでなく、製作の準備、行事の出し物など、考えることも山積み。
次から次へとやってくる仕事に家でもゆっくり休むことができないなんてことはよくある話です。
③ 園ならではのルールや先輩・上司からの圧力
園によっては暗黙の了解として一年目が率先して電話をとったり、会議の準備をしたり、お茶を入れたりしなければならないところもあります。
「その場にいる人がやったり、気付いた人がやれば良いのでは・・・」と内心思っていてもそんなことは言えるはずもなく、黙ってこなすしかありません。
研修も自分が「行きたい!」と思う研修なら良いんだけど、「新人なら研修に参加しなさい」と半ば強制の場合も多くあります。
幼稚園教諭一年目はミスばかり 「よくあるミス」
① 保護者トラブル
どうしても担任の先生が新人だと分かると、対応に不安を持たれたり必要以上にクレームを言ってくる保護者も中にはいます。
年数を重ねていくと保護者へ経験に基づいたアドバイスができたり説明も上手くできるようになっていきますが、一年目は経験も少なく上手く説明できないことも。
一度保護者とトラブルになるとその保護者と距離ができてしまったり、こちらが苦手意識を持ってしまいギクシャクしてしまうなんてことも・・・。
② 報・連・相を怠りがち
一年目は分からないことだらけ。でも保育は進めていかなきゃならない。
「先輩に質問したいけど、忙しそう・・・」その結果、自分の判断で動いてしまい、失敗してしまうことも多いはず。
「忙しそうでピリピリしている先輩」からはもしかするときつい言葉が返ってくるかもしれません。そう思うとどうしても遠慮がちになってしまいます。
③ 子どもにケガをさせてしまう
クラスがなかなかまとまらず、子どもたちが落ち着かない。
どうしても広い視野で子どもたちを見ることができず、子ども同士のトラブルでケガが起きてしまったり、自由遊びの際「気付いたらケガをしていた」なんてことはよくある話です。
未然に防げなかった子どものケガの跡を見ては落ち込み、保護者と園長に報告と謝罪の日々に落ち込みます。
幼稚園教諭一年目 「こんなミスは気にしなくてOK」
① 仕事を効率良く、回すことができない
書類の書き方から保育の回し方など、分からないことだらけで時間がかかり、仕事がたまって要領よくこなせない。時には他の先生に手伝ってもらうしかない程、仕事を回せないこともあるでしょう。
しかし、一年目の幼稚園教諭を効率良く仕事を回せないのは当たり前です。
少しずつコツを掴み、早くできるようになったりこなせていけるようになるので心配しなくて大丈夫です。
② 気が利かない自分に落ち込む
周りの先輩はいろいろなことに気付き、どんどん自分から動いている様子を見て「自分は全然気付けていない、動けていない」など落ち込むことがありますが、先輩だって一年目の頃はあなたと同じです。
園でのルールや決まりやり方など、先輩の様子を見て少しずつ学んでいけば大丈夫。
後輩ができた時、かつての先輩のようにお手本になれるよう今は練習期間なのです。
③ 子どもへの関わり方に自信がない
子どものトラブルの仲裁、保育の進め方、関わり方など、先輩の様子を見て「自分の援助の仕方が間違っていたのかも・・・」と心配になったり自信がなくなってしまうことがあります。
しかし、先生が違えば援助の仕方が違うのは当たり前です。
援助の仕方に正解なんてありません。先輩たちのアドバイスを基に自分なりの進め方を見つければ大丈夫です。
そして何より1年目の先生は子どもへの関わり方が優しかったり全力で頑張る姿だったり、ベテランの先生とは違う1年目ならではの強みがあります。そこを評価してくれる保護者や先輩が必ずいます。
幼稚園教諭一年目「こんな時は要注意!」
①明らかな新人いじめ
「子どもに関わる先生たちはみんな優しいはず」なんてものはイメージで、性格的にきつい人や理不尽に当たってくる人も少なからずいます。
新人にだけ態度を変える人もいます。一年目は不満に思っても従うしかなく、辛い思いをしている先生がたくさんいるでしょう。
もちろん、あなたの為にアドバイスとして厳しく伝えることも時には大事ですが、指導と暴言は違います。
あなたの為の発言なのか、ただ苛立ちやストレスをあなたに向けているだけなのか見極めることが大切です。
②フォローをしてくれない
新人なのでミスをするのは当たり前です。そんな経験を重ねながら「次はこうしよう」「気をつけよう」と考え成長していくのです。
しかし、ミスをした時にフォローをしてくれる上司や先輩がいない職場は要注意です。
保護者トラブルの時「保護者と新人の間に立ち間を取り持つこと」も「先輩として後輩のミスをフォローすること」も先輩幼稚園教諭のや役割であり仕事です。
こういった体制のない職場は、仕事に慣れても辛い思いは変わらないかもしれません。
③残業は当たり前、就業時間が明らかに長い
どうしても保育の現場ではサービス残業が当たり前になりがちです。
「子どもたちの為に」と幼稚園教諭は日々頑張っていますが、朝8時前には出勤して退勤は20時を過ぎるなんてこともよく耳にします。園によっては職員会議が22時近くまでかかるなんてことも・・・
また、自分の仕事は終わっているのに先輩が帰らないと自分たちも帰れない等、謎のルールがあったり。
子どもは大好きだけどこの勤務体制は辛い。そう思うのは間違っていません。
「環境を変えた方がいい」場合
自分の実力や経験不足からくる失敗や辛さは、2年目3年目と経験を積めば解決する場合がほとんどです。
しかし、自分が変わっても変わらない「環境」や「人間関係」に関する悩みは、あなたが頑張るより環境を変えた方が良いでしょう。
人間関係の悪さは代々続くもの
あなたの先輩が意地悪だったり優しくないのは、先輩自身も同じ様にしてこられたせいかもしれません。代々「後輩には冷たく接する」風習の幼稚園は実際に存在します。
それと同様、自分が優しくフォローしてもらったり指導してもらってきた人は後輩にも優しいのです。
代々「優しい」伝統をもった施設もたくさんありますよ!
環境の悪さは変わらない
あなたがいくら「サービス残業は違法だ!」と叫んだところで改善されることはまずありません。
「そんなに嫌なら辞めれば?」と言われおしまいです。
あなたが必死に戦わなくても、はじめから真っ当な待遇の職場はたくさん存在します。
「優しくまともな職場」を探す方法
求人票などの「文字」からでは本当のことや人間関係までは知ることができません。実態や詳細が知りたい時には転職サイトがおすすめです。
転職サイトでは、担当者が求人施設に「足を運び」「見て」「聞いて」情報を集めてきているので詳細な職場環境を知ることができます。
保育専門の転職サイトはいくつかありますが、保育のお仕事というサイトは幼稚園教諭の求人をたくさん扱っています。相談にも快く応じてくれる気さくなサイトです。
まとめ
「優しい子供に育って欲しい」そう思っている保育現場は、職員に対しても同じように「優しさ」をもって接してくれるものです。
保育がうまくできなくても、先生がいつも笑顔で子どもたちと関わってくれればそれだけで子どもたちは安心でき、先生が大好きになります。子供たちの為にも、幼稚園教諭は笑顔でいることが大切です。
自分に問題があるのか、環境に問題があるのかしっかり見極めてくださいね。
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