保育士の人で「保育士っぽいね」と言われたことがある人は多いのではないでしょうか。そういう時「どういうところでそう思ったのだろう…」と気になあることがありますよね。
保育士じゃなくても「保育士っぽい雰囲気だよね」と言われるとどんな意味で言われたのか気になってしまいますよね。
そこで、この記事では「保育士っぽい雰囲気」がどんなものなのか、それは褒め言葉なのかについて考えてみたいと思います。
世間の保育士に対するイメージ
保育士というと優しくて家庭的というイメージの人が多い多いのではないでしょうか。同じように看護師は優しくて献身的。CAは美人。なんとなく職業に対するイメージがあると思います。
現実がどうかは別としてそういったイメージがあるのは否めません。保育士をしていると自分ではわからなくなることも多いですが、世間では保育士に対してこんなイメージがあるようです。
子供好きな
これは絶対に思われていることです。しかし…実際に保育士として働いている意外にも子供好きばかりではないことに驚きます。「保育が好き」と「子供が好き」は似て非なるものです。
もちろん子供が好きな保育士もたくさんいるんですよ!
責任感が強い
これはその通りというか、そうであって欲しいところです。保育士というと「子供と遊ぶのが仕事」と思っている人もいるかもしれませんが、実際には純粋に子供と遊ぶことはほぼありません。
遊んでいるように見えても子供の成長を促すように接していたり、常に安全を確認していたり。子供の成長と命を預かる、とても責任の重い仕事です。
柔軟
考え方が柔軟かと言われると、狭い世界で仕事をしているので意外にも偏った考えを持っている保育士も結構います。しかし、子供と常に接しているので発想は柔軟な人が多いです。
廃材を活用して遊ぶものを作ったり、ゲームを思いついたり。柔軟な発想の子供から刺激を受けています🎵
協力的でチームワークが得意
常に協力的かというと残念ながらそうとは言い切れません。しかし、緊急事態が起こった時や何かやり遂げなければならない時の保育士のチームワークは抜群だと思います。
私が実際に経験したことですが、友人の家で保育士3人と子供づれで遊んでいた時のことです。1人の子供が嘔吐しました。その瞬間1人が他の子供を抱き抱えて違う場所へ移動させ、1人はすぐさまゴム手袋をつけて吐しゃ物を処理し、もう1人は窓を開けに走りました。
みんな職場はバラバラですが、保育士ならではのチームワークだったと思います🎵
家庭的
これは本当によく勘違いされていることで「完全な思い込み」と言いたいことの一つです。「保育=お母さん」のイメージがあるのか家事もできると思われがちです。
しかし、安月給の保育士は実家暮らしのことも多く料理洗濯を親に頼っている人がすごく多いです。
もちろん家庭的で料理や洗濯が得意な人もいますが、それは保育士だからではなく個人的なものです。
遠足で子供に「お弁当先生が作ったの?」と聞かれ、「先生のお母さんが作ってくれたんだよ」というと必ず子供達は不思議そうな顔をします。笑
保育士ならこの経験ある人多いのではないでしょうか。
「保育士っぽい雰囲気」って褒め言葉?
職業が保育士だというと「ぽい!ぽい!」と言われることがよくあります。また営業をしているバリバリのキャリアウーマンの友達もよく「雰囲気が保育士っぽいね」と言われています。
言いたくなる気持ちはなんとなくわかるのですが、保育士っぽい雰囲気とは褒め言葉なのでしょうか。
完全に人による
保育士に良いイメージを持っている人はもちろん褒め言葉として言ってくれています。しかし、派手なルックスやキャリアウーマンをかっこいいと思っている人からすると保育士は「地味」という意味で言っている場合もあるかもしれません。
家庭的そう
保育士に家庭的なイメージを持っている人が多くいます。保育士は決して業務で家事はしませんが子供の面倒を見ている=お母さんのイメージがあるのかもしれません。その為保育士と聞くだけで家庭的と思われてしまい、家庭的な一面を見ると「保育士っぽい」と思うのかもしれません。
結婚に向いてそう
子供好きで家事ができるというイメージから結婚に向いていると思う人が多くいます。結婚したいと思っている男性や結婚に良いイメージを持っている人にとってこの場合褒め言葉と捉えることができます。
いい母親になりそう
少し偏見が入った発言のようにも感じられますが、これは大抵の場合褒め言葉と捉えていいと思います。深い意味はなく保育士=子育て=お母さんとイメージしただけのことです。
これは人によって言われて嬉しい人と嫌な人に別れますよね。
単に自分のタイプ
男性の場合、保育士に対するイメージが自分のタイプの場合最上級の褒め言葉と捉えることができそうです。そういう男性は保育士にいいイメージがあるので「保育士っぽい」というのは精一杯の褒め言葉ではないでしょうか。
深い意味はない
これは最も多いかもしれません。とりあえず「保育士っぽい」と言ってみただけのことです。もし違う職業を言っていても「〜ぽい」と言われていたかもしれません。
ミニスカートや派手な化粧をしていると「保育士に見えないね」と言われるので、そうでない限り「保育士っぽい」になるのかもしれません。
地味
これは褒め言葉ではない場合の「保育士っぽい雰囲気」に含まれている意味です。本当の保育士を知っている人は、保育士が派手なネイルや髪色ができないことを知っているし、保育中はジャージを着て髪を一つにくくっている地味な部分を知っているからです。
また意外にもモテず異性との出会いがないことを知っている人もこの意味を含ませているかもしれません。
真面目そう
「先生」とつく職業に真面目なイメージを持っている人も多くいます。真面目な一面を見て「保育士っぽい」と言ってる場合もあります。これは褒め言葉の場合もあれば考え方が固いというマイナスな意味の場合もあるかもしれません。
本当の保育士ってこんな感じ
声でかい&かれてる
もちろん保育士の中にも声が小さい人はいるのですが常に騒がしい子供達の中にいると、大人の集団の中にいるよりデフォルトで声が大きくなります。また運動会前は高確率で声が枯れています。
「ふふふ」と優しく微笑んでいるイメージかもしれませんが、実際はなかなかに声を張り上げて頑張っています。
同僚と集団で枯れるので飲み過ぎによる「酒やけか?」と疑われたことがあります。笑
早食い&一口が大きい
園にもよりますが、子供と一緒にお昼ご飯を食べる場合相当慌ただしいです。幼児であれば「子供と一緒に食べる」ことができますが、乳児の場合保育士は口一杯給食を頬張りその間に子供の食事介助をします。そしてまた頬張り子供に食べさせる。この繰り返しです。
ゆっくり食べる時間はないけれど保育士の仕事はお腹が空くんです!早番の時なんて保育中にぐーぐー鳴っているほど。
だからしっかり食べるためにはどうしても早食いになってしまうんです…
子供&親に厳しい
看護師が白衣の天使なら、保育士はエプロンの天使といったところでしょうか。しかし、実際はそうではありません。
たまに子供と接するなら優しくだけしておけばいいかもしれませんが、保育士はルールや秩序を教えたり時には叱ることも必要です。普段保育を見たことがない人が突然保育風景を見ると「先生怖!」「先生冷たい!」と感じることも多いと思います。
またイオンなどで暴れている子供を見るとその親に対して「ちゃんと躾しろよ」「ちゃんと子供見とけよ」といった気分になる保育士が多いです。
毎日子供と向き合っている分、ダメなことや間違っていることに対してはどうしても厳しい見方になってしまうんです。
気が強い
もれなく…ではないでしょうか。笑
私の周りに控えめな保育士は存在しません。もちろん立場や役割はわきまえて振る舞うことはしますが、内心はみんな気が強いです。
1人で20人30人という子供をまとめ、その親の対応もするのですから気が弱く自分の意見が言えないようでは保育士は務まらないのである意味当然のことかもしれません。
せっかち
保育士の仕事は本当に忙しいんです。できる時にできる事をしておかないと業務は溜まり続け自分の首が絞まる一方。何かを決めるなら「どうしよう」とウジウジしてる間にさっさと決めてしまいたい!保育士をしていると、以前の自分よりせっかちになる人は多いように感じます。
よく言うと行動が早くシャキシャキ動くといった感じでしょうか🎵
「保育士っぽい雰囲気」って褒め言葉?
私が長年保育士をしてきた経験からいうと、「保育士っぽいね」という発言は褒め言葉であることが多いように感じます。特に男性の場合は9割型褒め言葉です。
男性は保育士に良いイメージを持っている場合が多く、褒めようとして「保育士っぽいね」と言っている場合が多い感じです。
また深い意味はなく「保育士っぽい」って言っていたのに次に会うと「仕事何してるんだっけ?」と言われたことも。笑
ほとんどが肯定的な意味での発言だと思うので嫌でなければ「嬉しい」とでも言っておきましょう。
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