保育士不足ということもあり、最近では40代50代で初めて保育士になる人が増えています。一般的な職業では40代50代で未経験の仕事に就きたいとなるとなかなか難しいものですが、保育士の仕事40代50代の新人であっても十分に需要があると言われています。
しかし、実際に40代50代から新人保育士として働き始めると、色々な苦労や悩みなど大変なことがあるようです。
40代50代でこれから保育士を目指そうと思っている人や、今実際に働き出して悩んでいる信じ保育士の方はぜひ参考にしてもらえると嬉しいです🎵
40代50代の未経験&新人保育士が抱える苦労と悩み
仕事には苦労や悩みがつきものですが、側から見ているだけでは想像できなかったような悩みや苦労もあります。ここでは、40代50代から未経験で保育士をはじめた場合ならでは苦労や悩みなど大変なことをご紹介します。
保育士は専門性が高い職業なので事務職や販売などの一般的な職業にはない苦労や悩みがあるんですよね。
①体力問題
40歳前後から体力が落ちてきたり、それを実感することが増えます。
・すぐに疲れる
・疲れがなかなか取れない
・身体が重い
・痛めたところがなかなか治らない
・寝ても寝ても眠たい
個人差はありますが、20代のようにスカッと身体が軽い日の方が珍しいという人も多いはずです。
しかし、子供と接する保育はとにかく身体が資本!立ったりしゃがんだり、中腰になったり抱っこしたり。重いものも運ぶし喉もよく使う。それに暑さや寒さとの闘いもあり、40代50代にはなかなか大変な仕事です。
若い頃から実績を積んで役職についていればそれほど身体を張った仕事は多くありませんが、新人保育士はそうはいきません。子供からもらう感染症にも注意が必要です。
②人間関係
保育士は幼稚園に比べると比較的幅広い年齢層が活躍している職種です。しかし、やはりメインは20~30代です。人生経験、人間的にも未熟で自分より遥かに年下保育士から指導や注意を受けるのは辛い時もあります。
また、その気まずさはあなただけでなく指導する側も感じることです。ただでさえ人間関係が複雑な女性の職場に年齢の問題が加わると・・・どうしても悩みや苦労は増えてしまいます。
こちらは気にしていなくても、若い先生が年上の新人を扱いにくいと思うのは理解できますよね。
③金銭面
定年まで働いたとしても10~20年しかありません。その為退職金が少額になります。また、保育職は役職に就かないどれだけ経験や知識があっても高い給与は期待できません。
40代50代は家庭でお金がかかることが多い為、日々の生活や今後の生活を考えて大変だったり悩んでいる人も多い年齢ですよね。
④知識や経験を封印
40代50代には若い保育士にはない知識や経験があります。子育てを経験した人なら尚更です。しかし、基本的に職場では勤務歴の長い人に従わなければならないという苦労があります、
言いたい事をぐっと我慢…。
番外編
担任を持った場合の話ですが、保護者は若くて可愛い先生を喜ぶ傾向があります。もちろん毎日保育を行っていく中でその気持ちは消え、年齢は関係なくなるのですが。まずは多少なりとも「がっかりされる」ことを受け入れなければなりません。
40代50代の保育士ならではの強み
先ほど40代50代から新人保育士として働くことの苦労や悩みをご紹介しましたが、決して悪いことばかりではありません。40代50代の保育士だからこその強みだってあるのです。
①包容力
歳を重ねた保育士の魅力は何と言っても包容力です。若いころは小さな事に目くじらを立てたり、人のことが気になっていたという人でも、歳を重ねましてや子育てを経験していると性格も丸くなり包容力が出てきます。小さなことにこだわらずのびのびとした保育が出来るはずです。
これは子供にとっても保護者にとってもすごく嬉しいことです♪
②信頼
40代50代は保育士としては新人だったとしても、妻、母、人としての先輩であることが多いはずです。子育てに奮闘中の保護者からの信頼は抜群です。
保育士が自分と同じ「働く母」だと知ると、親近感を覚えて心を開いてくれる保護者はすごく多いです!
③知識と経験
子育てや社会人としての経験。妻や母としての経験。保育をする上で活かせる知識と経験をたくさん積んできています。職場の同僚だけでなく子供や保護者に対しても共感できることが多かったり、力になれることも多いはずです。
④責任感
40代50代で保育職へ転職する人はそれなりの覚悟を持った人です。その為、責任をもって仕事をこなします。
⑤トラブルの少なさ
若い女子が集まると必ずと言っていいほど起こるのが人間関係のトラブル。もちろん、若い女性だけに限ったことではありませんが、比較的人間関係を円滑に進めることが出来るのも40代50代保育士の強みと言えます。
特に子育て中の主婦は忙しく、プライベートまで職場の人と付き合うことが少ないので深入りしすぎず適度な距離を保って仕事をする人が多いですね。
⑥子供や保育へ対する思い
個人的にはこれが若い保育士との一番の違いではないかと思います。歳を重ねると子供の尊さをより感じます。いち大人として、子供達を守り育てることの必要性や責任を感じている人が多いのではないでしょうか。本当の意味で保育の重要性を理解しているはずです。
このように、40代50代の新人保育士には苦労や悩みだけでなく強みもたくさんあり、あえてこの年齢層を採用したいと思っている施設も増えています。
あなたの人生経験や人間性を評価してくれる職場を探しましょう!
40代50代の未経験&新人保育士 【職場選びの注意点】
40代50代の未経験保育士の職場選びでは具体的に下記のことに注意することが大切です。
- 自分に合った働き方が出来るか
- 20代の若い層が大半を占めてはいないか
- 実際に40代以降の保育士が在籍しているか
どれもすごく重要です!
1.自分に合った働き方が出来るか
いきなり「担任」というのはハードルが高いと感じる人も多いはずです。その場合、まずは保育補助からはじめて、ゆくゆくは正社員として働く道があるのか。また、子育て中の場合は、運動会や卒業式が自分の子供と被った場合、家庭を優先出来るのかなど、事前にきっちりと確認する必要があります。
保育士は新卒であってもいきなり1人担任を任せる世界です。きっちり確認しておかないと、自分のキャパを超えた責任が与えられてしまいます。
2.20代の若い層が大半を占めてはいないか
保育職で珍しくないのが、大半が20代という職場です。5年目10年目と働いているとお局感が強く、退職の空気が流れるのです。そんな職場で40代50代が働くのは難しいでしょう。
3.実際に40代以降の保育士が在籍しているか
実績があるかどうかは非常に重要です。すでに40代50代で活躍している保育士がいるのなら、採用される可能性も、馴染める可能性も高いでしょう。
特に主婦同士やワーママ同士であれば「お互い様」として自然と助け合っているところも多いです♪
40代50代が働きやすい保育の職場探し
雇用機会均等法により、年齢を限定して求人を出すことができません。そのため「年齢不問」と書かれていることが多いですが「本当にそうか?」と言われると実際には30代までしか採用しないというところもあります。
また保育士本当の為、少しでも応募してくれる人を増やそうと採用担当は軽い気持ちでこんな文言を掲載したりしますが、これも鵜呑みにするのは危険です。
・未経験者歓迎
・丁寧に指導します
・和気あいあいとした職場です
・子育て中の方歓迎
現場の人間は「未経験なんて使えない!」「40歳で新人なんてやりにくい!」と反発したりすることも多々です。
保育園以外の選択肢も視野に
保育士=保育園と思っている人も多いと思いますが、保育園は保育士にとって意外とハードルの高い職場です。特に規模の大きな園は人間関係が複雑だったり、イベントの規模が多く保育士の負担が大きい場合もあります。
40代以降で初めて保育士をする人にはこんな施設がおすすめです♪
・小規模保育園
・企業内保育園
・託児施設
・幼児教室 など
あまり求人が出回らない施設ですが、保育専門転職サイトであれば見つけられますよ♪
保育専門の転職サイトはたくさんありますが、40代50代の保育士にも丁寧に対応してくれて求人をたくさん紹介してくれるのは以下の2サイトです。
💡とにかくスタッフが丁寧で優しく対応してくれます。
💡全国の求人を扱っていて、求人件数がすごく多いです。
料金もかからず30秒程度の登録をすれば、担当者が連絡をくれるのでそこで細かい相談をすることができます。
まとめ
保育士は40代でも50代でも需要のある職種で、採用される可能性は非常に高いです。
失敗のない転職をするためにも、40代50代を偏見なく受け入れる体制のある施設を探しましょう。そうすれば、年齢のことは問題なく転職し活躍することが出来ます。
まずは、あなたの地域に40代50代保育士の需要がどの程度あるのか転職サイトで聞いてみるところからスタートしてみてはいかがでしょうか♪
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