保育士をしている人なら保育士が誰にでも出来る仕事ではない事は身に染みて分かっているはずです。しかしどこからともなく聞こえてくる「保育士は誰でも出来る仕事」という言葉。
どうして「誰でも出来る」なんて言われてしまうのでしょうか。
腹立たしいですね…
保育士は誰でも出来る仕事?
保育士資格を持っていれば、実際に保育職を続ける事が出来るかというと決してそんなことはありません。
潜在保育士の数からもわかる大変な保育士の仕事を「誰もでも出来る」なんて言われるのは悔しいですよね…
「保育士は誰にでも出来る仕事」と言われる理由
保育士は誰にでも出来る仕事ではなく「保育士は誰でもなれる職業」と言いたいたいのかもしれません。
保育士資格取得にかかる期間
保育士資格は独学で取得することも出来ますが、大学、短期大学、専門学校へ通えば卒業と同時に取得する事ができます。最短で2年で取得できるので国家資格としてはお手軽なイメージがあります。
保育士資格取得にかかる費用
どうやって取得するかによりますが、専門学校であれば200万程度で取得できます。この金額は専門学校の中でも比較的安く通いやすい金額です。
保育士資格取得の難易度
保育士は国家資格ですが、大学や専門学校に通えば国家試験を受ける事なく卒業と同時に資格を取得する事ができます。
もちろん規定の単位を取得する必要がありますが、普通に学校に通ってテストを受けていればほぼ間違いなく卒業&資格取得が可能です。
保育士の就職
保育士はこの数十年ずっと不足傾向にあります。その為保育士資格を持っている人であればほぼ間違いなく保育施設に就職する事が出来ます。
お金も時間も学力もそれほど必要なく保育士資格は取得できてしまうんですよね…
ただ資格を取得するのと保育士の仕事をきちんとこなすことは全くの別物です。
「保育士は給料安くて当たり前」は事実
保育士は大変な仕事で続かない人も多いのが現状です。しかし、比較的取得しやすい国家資格であり、職業自体の人気も高く毎年5〜6万人の新たな保育士が誕生しています。
保育士資格取得のハードルを上げて、保育士資格の格上げをすればいいのに…
「保育士を雇うにはお金がかかる」が当然になるべきですよね。
新しい保育士ばかり増やしてその大半が数年で辞めていくような状態は問題です。
保育士の仕事にプライドを持つ為に
誰にでも出来るような保育しかしていない保育施設もありますし、低い給与でサービス残業や長時間勤務させているところもたくさんあります。
でも、保育士の仕事はそんな軽く扱われるべき仕事ではありません。
保育の仕事に敬意を払い、プライドと使命感を持って保育士をする為にはその働きを正当に評価してくれる職場で働く事が何より大切です。
・まともな月給
・満足のいくボーナス
・敬意を払った扱い
・休日など労働者の権利が守られている事
これらは保育士が求めて当然の事です。我慢したりわがままだと思わず納得のいく職場を見つけてくださいね。
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