保育士に限らず仕事をしていると「辛い」「疲れた」と思うことは誰にでもあります。頑張って立ち向かい乗り越える事も大切ですが、時には頑張ることで状況を悪化させてしまうことがあります。
「身体や心が悲鳴をあげている」そんな時に表れる症状をご紹介します。
うつ病など心の病になってしまう事もあるので頑張りすぎは禁物です!
辛い、疲れたと感じる保育士に表れる「15の危険信号」
1.仕事に行きたくない
「ペアの先生と合わない」
「クラスが落ち着かない」
「保護者からクレームが入った」
「主任や園長からきつく注意された」
「子どもに怪我をさせてしまった」
「うまく保育できない」
色々な理由で出勤が億劫になることがあります。事務職などであれば落ち込んでいる日は「静かに黙々と仕事をこなす」という事も出来そうですが、保育士はそうもいきません。
落ち込んだ暗い顔で保護者に接すれば保護者に心配をさせてしまうし、子どもに自分の機嫌をぶつけるわけにはいかない。無理をしないといけないと思うと仕事に生きたくないと思うのも無理はありません。
しかし、要注意なのは具体的な理由がないのに「どうしよもうなく行きたくない」という場合です。朝起きた瞬間から「行きたくない」と思う場合は頑張るより休息が必要なサインかもしれません。
2.動悸がする
動悸はうつ病の症状のひとつです。理由なく頻繁に動悸がする場合はうつ病の可能性があります。動悸が何日も続き、他にも症状がある場合は心療内科の受診をおすすめします。
心療内科は行きづらいイメージがありますが、内科や外科と変わりありません。投薬で症状が改善する場合もあるし、場合によっては診断書をもらって休職や退職する事も可能になります。
3.眠れない、眠すぎる
眠たいのに眠れない、寝ても寝ても眠たいなど、心に負担がかかっている時は睡眠が不安定になることがあります。またうつ病の症状のひとつでもあります。
睡眠不足の状態が続くと注意力が落ちて作業効率が落ちたり事故を引き起こしたりする事もあります。また免疫も落ち病気にかかりやすくもなります。睡眠は生きていく上でとても重要です。睡眠不足だとマイナス思考にもなりがちで悪循環を起こします。
保育士には集中力や注意力が必要不可欠です。睡眠不足は子どもを危険にさらす可能性もあるので早めに解決するべき問題です!
4.笑えない
楽しいことや嬉しいことがあると「笑う」のが人間です。特に子どもと接していると日々吹き出してしまうような楽しい出来事が起こります。そんな状況で笑うことができないのは問題です。うつ病の症状のひとつとして「無表情」というのがあります。悲しいことや笑えなくなるような出来事がないのに笑えない場合は要注意です。
表情の異変は本人では気づかない場合もあります。周りから「先生どうしたの?」「元気ない?」と声を掛けられることが増えたら笑えていないのかもしれません。
5.涙が出る
感情が動かされると涙が出るのはおかしいことではありません。子供の成長に感動したり、うまくいかないことがあったり、きつく注意されたりこういった事に涙が出るのは問題ありません。しかし、歩いていて突然涙が出たりふとした瞬間に涙が出る場合は「気持ちが弱い」など気分の問題ではありません。
6.食欲がない
疲れていると食欲が落ちることはよくあります。一年中外遊びをする仕事なので、季節の変わり目など温度変化についていけず食欲が落ちる保育士は多いはずです。ただ、食欲がないだけでなく「何を食べても美味しくない」という場合は注意が必要です。
7.頭が働かない、すぐに反応できない
保育士をしていると一度にたくさんのことに目を配り対応する必要があります。今までは散り散りに遊ぶ子どもきちんと見守り声をかけ、ちょっとの隙に片付けをして次の準備をする。なんていうことが自然と出来ていたのに最近全然頭が働かない。なんていう時は要注意です。子どもの怪我や事故につながる可能性があります。睡眠不足や何か気になることがある場合は早めに解決しましょう。
特に理由がない場合「15の赤信号」の中に他に当てはまることがないか探してみてください。当てはまるものがあればうつ病などが潜んでいるかもしれません。
8.無気力無関心
今までは少しでも良い保育をしようと準備をしたり積極的に情報を探していたのに「とりあえずこなせればいい」と思うようなっていませんか?仕事や職場に慣れてきた頃急にやる気が湧かなくなることがあります。これは誰にでも訪れることなのでそれほど心配ありません。しかし、大好きな趣味や目指していた目標までもどうでも良くなってしまったという場合は注意信号です。
慣れからくる無気力は最低限のことをしながらやり過ごすのもいいですし、職場を変えてスキルアップを目指すという方法もあります。
9.意味もなく気分が落ち込む
自分でも理由の分からない「どんよりした気分」頻繁に襲ってくるのは要注意です。人間ですから誰でも元気の出ない日はあります。しかし、落ち込む度合いや頻度、他の変化によっては注意が必要なことがあります。
10.立ち上がれないほと疲れる
仕事から帰ってくると立ち上がれないほど疲れてはいませんか?ご飯も食べずお風呂も入らずソファで寝てしまったり。
新卒の人や新しい職場、イベント前の忙しい時期なら疲れていて当然ですが、慣れた職場の慣れた仕事でこのような状態になるのはあなた自身の身体や心に問題が潜んでいる可能性があります。
「立ち上がれないほどの疲れ」は軽くみてはダメですよ!
11.何を言われても責められている気分になる
保育士として働いていると園長や主任から注意を受けたり、同僚からアドバイスを受けることはよくあります。保護者からも質問を受けたり時には強く言われることもあります。良かれと思って言ってくれている事も疲れていたりすると「責められている」と感じる時があります。これは誰にでもある事ですが、些細な事でも全て責められているように感じ落ち込んでしまう時は要注意です。
12.子供を可愛いと思えない
保育士であれば個人差はあれ子どもを可愛いと思う瞬間があります。もちろん保育士であっても腹が立ったり無視したくなる時はありますが1日の中で「可愛い!!」と思う瞬間は必ずあるはずです。
疲れているなど自分自身に問題があるか、そもそも保育に向いていない可能性もあります…
13.子供に怒鳴る
「危ない!」「とまって!」と大きな声を出すことはあっても、保育士が「怒鳴る」ことはあってはなりません。普段から子どもに対して怒鳴っているなら保育士としての資質も資格もありません。今まで怒鳴ったことがないのに思わず怒鳴ってしまった場合は何か他に原因があるのかもしれません。
・疲れている
・トラブルを抱えている
・悩みがある
保育士として怒鳴ってしまったことの重大さを考え、休暇を取ったり転職をしたり早急に対応を考えるべきです。
14.子供に手をあげる
子どもに手をあげてしまったことは「思わず」では済まされません。どんな理由があっても許されません。すぐに保育士を辞めるべきです。
これ以上子どもを傷つけないためにすぐに保育現場を離れてください。
15.消えてしまいたい
「消えてしまいたい」や「死にたい」と思ってしまう人はすぐにでも心療内科を受診するべきです。健全な状態であれば多少嫌なことがあったり失敗したりしても、落ち込む程度で消えたい、死にたいとは思います。こう思ってしまっているのはうつ病などが原因で危険な状態の可能性があります。
怠けている、弱いと自分を責めず周りに相談したり病院を頼ったり、時には職場を変えるなどして対処してくださいね。
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