保育士をしている人なら必ず一度は言われたことのある「臨機応変に動いて!」という言葉。この臨機応変というが実はなかな厄介で悩まされている保育士が多いのをご存知でしょうか。
具体的に「こうして」と言われる方がずっと楽ですよね…
そもそも臨機応変って?
保育士が先輩や上の人からよく言われる「臨機応変に」という言葉ですが、そもそも臨機応変とはどういう意味なのでしょうか?辞書にはこのように書かれていました。
その場のなりゆきに応じて、適切な手段をとったり対応を変えたりすること。融通がきくこと。
はぁ…要するに「自分で考えて行動してよ」ってことですね…
保育士の臨機応変って?
保育士が臨機応変を求められる場面はどんな時でしょうか。
例えば…
- 給食を残すのはNGだけどどうしても食べられない子がいる
- 外遊びの予定だけど雨が降りそう
- クラスに落ち着きのない子がいる
- 保護者に頼まれごとをした など
「いつもとは違う」「ルールとは違う」でも保育士は人間を相手にする仕事なのでいつも同じで必ずルール通りに進めることは出来ませんよね。そんな時に必要なのが「臨機応変な対応」ということです。
言ってしまえば保育士の仕事は一日中「臨機応変に」ということになりそうですね…
「臨機応変に動けない保育士」6つの原因
1.周りの目
臨機応変に動けない理由の大半は「周りの目」です。特に新卒や新人の場合は先輩やペアの先生から目を光らされて常に緊張の中にいる為思うように動けません。「臨機応変に動けていない」と思い込んでいるか周りからそう言われただけで、実はきちんと行動出来ている場合がたくさんあります。
「臨機応変」が人や場所によって違うだけで、あなたはちゃんと動けている可能性も十分あります!
2.経験不足
新卒の場合、保育経験がないので臨機応変に動けなくて当然です。むしろ、勝手な判断で動くよりきちんと先輩などに確認して指導を仰ぐ方がいい場合が多いでしょう。また保育経験者であっても転職などで初めての環境の場合、動けなくて当然です。
保育の知識が増え、周りの保育士のやり方を知っていけば自然と動けるようになりますよ♪
3.環境の問題
「とにかく文句を言いたい」タイプの人がどこにでもいます。保育士は特に「自分のやり方」や「保育方針」が人によって違う為、自分と違う人を攻撃したがる人がいます。これはあなたの問題ではなくあなたの周りの環境が良くない為「臨機応変に動けていない」とあなたが攻撃されているだけです。
良い指導者なら「臨機応変」などと漠然としたことを言わずに「こういう時はこうしてね」と具体的に指導してくれます。
4.過去の失敗に囚われている
過去に自分の考えで行動して失敗した経験があると「また失敗したらどうしよう」「怒られないかな」と心配になり積極的に動けなくなります。
5.余裕がない
「こういう場合はこうした方がいい」とわかっていても時間的な余裕や精神的な余裕がなければ行動に移すことは出来ません。
言葉がけを少し変えるだけでも子どもの行動は変わるので、出来ることから変えていきましょう♪
6.ADHDなど個人の特性
ADHAなど一度に複数のことを処理するのが苦手な特性を持っている人は臨機応変に対応することも苦手です。周りの理解を得てフォローしてもらえるような環境を整えることが大切です。
臨機応変ほど不確かなものはない
「その場に合わせて対応を変えて融通を効かせる」のが臨機応変ですが、保育士が10人いれば10通りの対応と融通があります。
要するに臨機応変は人によって違うのです。
「臨機応変に動けない」と落ち込んでいる保育士の大半は、周りからの評価によってそう感じているはずです。
給食中に子どもが食べ物をこばした場合、拾って拭くという作業が必要ですがそのタイミングは保育士によって違います。立ち上がってすぐに拭く保育士もいれば、給食が終わってからまとめて拭く保育士もいます。また普段はすぐに拭く保育士でも忙しく時間がない時は「あとでまとめて拭こう」と思う時もあります。
自分1人であればどんな順番であれ臨機応変に対応しますよね。
しかし、ここに先輩やペアの保育士がいた場合「どうして今それをするの?」と思われてしまうことがあります。自分の思ったやり方と違う方法で対処しているのを見ると「もっと臨機応変に動いてよ」と思われてしまうのです。
臨機応変に動くコツ
手っ取り早く臨機応変に動くには他の保育士の対応をよく観察することです。特にあなたに臨機応変を求めてくる相手の動きをよく見ることです。
臨機応変の正解は一つではありませんが、その人にとっての正解はあるからです。
特に新人のうちは園の方針や先輩のやり方を真似るのが1番です♪
臨機応変に動けなくても気にしない
臨機応変に動けないのは決してあなたのせいだけではありません。あなたなりに考えて動いたならそれは立派な臨機応変です。もしそれに注意をしてくる人がいるとすれば、その人の臨機応変と違っただけのことです。
その内容が「なるほど」と思えるものであれば素直に聞き入れて今後は対応を変えればOKです。
環境を変える
臨機応変に動けずに悩んでいる人は「温かく見守ってくれる環境がない」場合が多くあります。
具体的な指導をしてくれず「臨機応変に!」と言われても萎縮するだけですよね…
園自体が保育士不足であったり人間関係が悪かったりすると、新人や後輩に対して厳しくなりがちです。きちんと環境の整った職場で温かく見守ってもらえればあなたもすぐに伸び伸びと臨機応変に保育ができるようになるはずです。
人間関係の良い園への転職を考えみてもいいかもしれません。
保育士人材バンクなどの転職サイトを利用すれば求人情報だけでなく人間関係の良し悪しなども教えてもらえるのでオススメです。
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